日々好日

さて今日のニュースは

事業仕分け

2009-10-22 15:33:01 | Weblog
「経費のムダ」洗い出しに、事業の仕分けと言う手法を採る事を民主党政権は決定しました。

この手法は「構想日本」と言うシンクタンクの発案で始めたものです。
この「構想日本」は埼玉県和光市を始め40自治体で既に実証ずみです。

和光市では45事業のうち12事業は不要と断定した。
よそ者に掻き混ぜられて堪るかとの執拗な反対もあったが、財政健全化のために
敢えて裁定に服した自治体が多かったと聞く。

此の事業仕分けの流れは、行政職員が事業の概要や資料の説明から始まります。

次ぎに、仕分け人から行政職員への質問。行政側の回答。仕分け人同士の討議と
進みます。

事業別に「不要」「民営化」「民間委託」「国や県事業に」「現自治体の仕事として見直す」
「現行通り」に仕分けして公開で人の挙手による多数決で判定して行く。

これは最良の方法でないかも知れませんが、いま是を断行しないと更に財政は悪化
する事は間違いない事です。

ただこの手法はどうしても弱者や地方切り捨て、となり小泉政権時代の再来となり
いやそれ以上の格差が出て来る可能性が予想されます。

この手法を民主政権は採用する事にして、「税金のムダ使い根絶」の総本山である
「行政刷新会議」事務局長に「構想日本」代表を就任させ2010年予算編成から
導入する事としました。

ただ自治体等で通用した手法が大規模で複雑な国の財政に通用するか?
ましてや海千山千のツワモノ揃いの役人や各省庁の大臣等相手に歯が立つか?

今回の予算分捕り競争が、本予算概算要求で、政務官副大臣大臣まで巻き込んで 
行われた事実からも、容易ならぬ事態と推測されます。

自分の任務に忠実になればなる程当然の事、待っている国民のためを思うと、
国益はどうしても二の次になるのも判る気がします。

今民主党政権が行おうとして居る政策は「コンクリートから人へ」と言う聞こえの
良い言葉でバラマキ政策を敢行しようとして居る様に感じてなりません。

何が優先か?誰にとって有益なのか?本当に効果があるのか?
是から「税金無駄使い撲滅」に携わる方々に問われる事ではないでしょうか?


PS
鳩山政権は早速2010年度本予算概算要求の95兆円から3兆円余りを事業仕分けする様に
「行政刷新会議」で行う様になった。

先ず各省庁を3グループに分けてそれぞれ担当の政務官や副大臣等が当たる事に なった様です。

第1グループが、国交省、総務省等。第2グループが厚労省、外務省等。第3の
グループが農水省、文科省、防衛省等に分かれて事業仕分けを行う事となった。

「必殺仕分け人」と言われるスタッフは当選1~3回の衆参議員。官僚OB。首長
経験者。元検事。刑事あがりの民主党議員等32名です。

3000以上ある事業から240事業を選び出して俎上にあげ仕分けを行うとの
事です。

さてどの様な事業が選ばれ、不要の烙印を押され停止されるか、興味深いものが
あります。

足利事件再審始まる冤罪証明できるか?

2009-10-22 08:57:17 | Weblog
17年間獄舎に繋がれた、菅家さん執念の足利事件再審初公判が、宇都宮地裁で、
開始されました。

足利事件は1979年。80年。86年。88年。90年。96年群馬と栃木の
県境で幼女連続殺害、失踪事件が発生して居ました。

このうち79年86年90年の幼女殺害容疑で当時幼稚園の送迎バス運転士の
菅家さんが逮捕されました。

他の2件は不起訴になったが90年4歳の幼女が暴行され渡瀬河川敷に遺棄された
事件に絞り自白を迫り91年に検察側が採用したDNA鑑定を証拠としました。

92年に始まった宇都宮地裁の裁判は、裁判官、検察官それに弁護人まで新たに
採用されたDNA鑑定を絶対視して、事実調べや現地調査もなく無期懲役の判決を
下しました。DNA鑑定に疑問を持ち弁護団を立ち上げ直ちに控訴しました。

94年東京高裁の裁判ではDNA鑑定の不備や目撃者犯行ルートの解明等矛楯が
指摘されたが自白とDNA鑑定は信用出来る控訴棄却した。

97年最高裁裁判では弁護士側が独自に菅谷さんの毛髪等DNA鑑定を依頼し証拠
のDNA鑑定と明らか違う事を証明したが全く無視され2000年上告棄却されました。
創設されたばかりの科警研のDNA鑑定の欠陥やデタラメを追求し警察官による
証拠隠滅を申し立てたが全く無視された。

2002年に宇都宮地裁に再審請求したが、最高裁で棄却されたものは絶対で、 
問題無用と2008年再審請求は棄却されました。
直ちに東京高裁に即時抗告した。

東京高裁はやっとDNA再鑑定を正式決定し手続きに入りました。
その結果再審審議抗告審で今年の5月DNA不一致と判定され菅家さんは冤罪
ではないかと判明直ちに釈放されました。

再審開始決定前に受刑者を検察当局が釈放するのは異例中の異例と言われます。
また最高検ナンバー2と言われる次長検事はわざわざ菅家さんに「申し訳なかった」と
頭を下げました。

その様な中で今回の再審公判では、検察側が早く無罪判決を出して終わらせたい
として居るが、菅家さん達は冤罪の原因や取り調べ段階の録音テープの公開で
自白に追い込まれた状況等糾明し関わった裁判官や検察側の陳謝と真犯人の糾明を
明らかにしたい意向です。

あるマスコミが担当の最高裁裁判官にインタビュウした処間違いは絶対ない、謝る
気もないと明言しました。

人間である以上間違いは付きものです。
処が裁判官はややもすれば人を裁く立場にあるので勘違いし人を人とも思わない
様な言動が見受けられがちで大変残念です。
勿論立派な方々も多いと思いますが、該当の裁判官は明らかに枠を外れて居る様に
感じてなりません。

それを監視し選別出来るシステムが衆議院選と同時に行われる裁判官審査ですが、
残念ながらどの裁判官がどの様な判決を下しどの様な意見を持って居るのか皆目
判らず、システムが機能してない様に感じてなりません。

少なくとも上から見下す様な裁判官は排除したいものです。
何時自分がお世話にならないとも限りません。
その様な裁判官にだけは当たりたくないものです。

この足利事件は人が人を裁く事で起きる様々な手違いや思いこみが、冤罪を生むと
言う立派な証明ではなかろうか。