日々好日

さて今日のニュースは

名護市長選基地反対派勝利

2010-01-25 09:12:30 | Weblog
注目の名護市長選挙は基地反対の新人が基地容認の現職を破り初当選した。

一地方の選挙が国策に影響するのは余り褒めたものではないが、現地の住民が
選択した事だから国としても無視出来ない重いものがあります。

これで米軍普天間基地移設は困難となり、鳩山首相がアメリカ政府と約束した5月
までの決着は一層困難になって来た。

アメリカ政府は飽くまで日米合意の名護市辺野古のキャンプシュワプ沿岸部移設の
主張は譲れない絶対的なものであるとの見解は変えないでしょう。

国と国との約束事は喩え政権が変わろうとも守らなければならないのが最低の信義
であり国際常識のルールです。

戦いとか、不可抗力理由がない限り、両国の友好的関係を維持するにはそれだけの
重みがあります。

是は自民党前政権が後先考えずに締結した甘い考えの結果のつけとも言えます。

そして民主党政権が、連立政党の社民党や沖縄住民に配意した甘さがこの事態を引
きおこしたとも云えます。

まずこの普天間基地移設の問題は、大体米政府の国防費削減で世界的な基地編成が
発端でした。

丁度この時訓練中のヘリが沖縄大学校庭に墜落しました。
危険防止と騒音等で市街地に隣接した基地移転要求が一斉に沖縄で起きました。
米政府はこれに便乗し日本に恩を着せ、おまけにグアム移転の兵士住宅建設費まで
出させる事に成功しました。

そして移転地を名護市辺野古のキャンプシュワプ沿岸部移設を誘導して提案し、日本政府
に飲ませました。

その後この地区にはジュゴンの生息地で珊瑚礁等の被害が懸念され、環境アセスメントが
注目されたました。

時の政府はアセスメントの事前調査でゴーサインを出し、V字型飛行場建設の埋め立てが 
動き出そうとした時に政権交代が起きました。

後はご存じの様に沖縄住民の要望を充分に考えて普天間基地移転問題は最後は私が
考えますと何とも思わせ振りな無責任な言葉で逃げました。

これで世論は一斉に普天間基地移転に海外や県外があるやに希望を抱かせ期待させました。

特に沖縄住民は基地依存からの脱却と、国益協力と引き替えに貰う交付金や補助金、
或いは手厚い地域浮揚策等の期待の狭間で揺れました。

その結果住民が選択した答えが基地依存からの脱却です。

是では約束の5月決着もアヤシクなり、益々日米同盟がおかしくなりはしないか?

これで普天間基地早期解決は遠のき、益々あらゆる事がギクシャクし出す恐れがあります。

是は何も選択した沖縄住民のせいでは無いと思います。

兎に角日本外交の甘さが目に付きます。

戦後羽根をもがれ「平和ボケ」で大和魂の厳しさを喪失してしまったのか?