日々好日

さて今日のニュースは

福島原子力発電所事故は天災か人災か?

2011-04-03 09:26:26 | Weblog
東日本大震災で引き起こされた福島原発事故は今や世界的大事故としてあらゆる方面に波及して行き
その影響の大きさを改めて認識させられました。

毎日明かされる放射線汚染の規模、大変深刻な問題と論じる者、いやこの位は許容範囲で何等恐れる
事はないと言う人達、これらが其れぞれ一人歩きしてどちらを信じて良いのか分からなくなりました。

しかし今回の東京電力の杜撰な原子力発電所管理の実体は、事故が起きる前から相当なもので有る事が
判明して来て呆れてしまいます。

良く是で原子力発電は事故が起きない極めて安全なものと国民を騙して来たものだと改めて、感心
させられます。

底に流れるのは、お役人的独特の発想で今回の事故は其れが、未曾有の大地震で露見したものだ。

引き金となったのは確かに天災だが、脆くも崩れかくも甚大な被害を出したのは人災と断じるしか
ないのではないか?

今回の原発事故は規模や条件が異なるがロシアのチエルノブイリ原発爆発事故に次ぐ大事故で世界中に
原発の危険性に警鐘を鳴らし、各国では原発依存の見直しが始まった。

それにしても事故後の東京電力の対応の拙さ、余計被害を拡大させ、作業員の生命を危険に晒した。

其処にはお役人独特の隠蔽工作や奢り、事故に対する認識の希薄さがこの様な大事故になったのでは
と言われても仕方ない様な対応の仕方です。

なお悪い事は政府の対応が、原発事故への認識のなさ等で、東電の報告を鵜呑みにして東電の隠蔽
工作に手を貸した様に見られた事です。

東電側は大地震で電気系列停止になり、そこから全てが始まった事を認識して居たか?

水の供給が止まり融溶が始まりこの様な放射線漏れを引き起こしたのでは無いかと言われて居るが
しかもその炉心を監視する機能が停止してデーターを殆ど持って無かった事が判り改めてその杜撰さ
が証明された。

そして本来作業員一人一人が持つべき放射線測定装置も器具が足りないと言う事で責任者に1つを持たせて
作業させた事は人の命を何と考えて居るのか憤りを感じます。

是は全て事後に判った事で、結果論で非難する不合理性は認めますが、もう少し何とかならなかったと本当に
残念で仕方ありません。