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第一次補正予算案国会審議始まる

2011-04-29 08:19:02 | Weblog
今回の東日本震災復興のための第一次補正予算案が国会に提出され審議が始まりました。

総額4兆153億円でその内1兆2019億円はインフラの復旧に使用される予定です。
また3626億円が仮設住宅に、3519億円が、がれき処理に使用される予定です。

政府はこれで20万人程度の雇用創出が可能で実質GDPを0・6%程度押し上げる
効果があると計算しています。

また、財源とした基礎年金国庫負担分の組み替え等で国債の発行をしないで済んだ事は
財政再建を重視する立場を國の内外に示した事になると強調して居ます。

まず、ずたずたになったインフラの復旧は最優先で行われるべきだが、余りにも広範囲
に亘るため当然復旧の順位がつけられ、有効な復旧が行われるものと思われますが、
最終的には復旧漏れの無い様に配意して貰いたいものです。

問題の仮設住宅ですが、避難民にとっては一番切実な問題です。
現在建設されて居る仮設住宅に入居出来るのは宝くじに当たるより確率が悪いと言われ
仮設住宅の建設は遅々として進まない状況の様です。

建設予定地を確保した自治体も予算が付かず工事に着手出来ない模様で、現在仮設住宅
を巡っては色々の代案や提言がなされて居るが本格的に始動するのは8月以降とも言われ
熱い夏期前までに仮設住宅が避難民に提供出来るか微妙な処だ。

なにせ仮設住宅建設の要望は被災地3県で7万とも9万とも言われる莫大なものだからそう
簡単な問題ではなさそうだ。
予算の3626億円で対応出来るのか其処も心配です。

がれき処理は現在可成り進み主要な所は車が入れる様になった様だが、まだ手つかずの地域が
多く今後の居住の問題等も絡みこれからが大変だと思います。

特に三陸地方では今回の地震で地盤沈下が起きて、海面ゼロメーターの地域が多く見られる
との事ですが、今後どうするか早急な判断が迫られて居る様です。

今回の第一次補正予算案の財源捻出のため、国民にも大変な負担を強いられた様です。

基礎年金国庫負担先送り・子供手当増額分先送り・高速道路のETC搭載車全国地方高速での
上限1000円乗り放題や全国50区域の高速無料化社会実験の廃止が6月から始まります。

その他にも民主党マニフエスト見直しで等で財源を捻出しましたが、これが小沢派の疳に障り
今造反に発展しようとして居るとも言われています。

いずれにしても第一次補正予算案の審議が始まった事は喜ばしい事です。

一応自民党公明党もこの復興の為の補正予算案には賛成する方針ですので5月2日には成立が
見込まれます。

尚政府はこれと同時に東日本大震災の復興基本法案を国会に提出して復旧の道しるべを付ける
方針の様です。

なお自民公明が求める「復興庁」構想については理解はするが政府復興案を採る方向だとか。