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東日本大震災復旧第一次補正予算案閣議決定

2011-04-23 09:07:58 | Weblog
政府は東日本大震災復旧の第一次補正予算案総額4兆153億円を閣議決定しました。

是はさし当たってがれき撤去や仮設住宅建設・道路修復等年内に見込まれる費用を盛り
込んだものです。

今月28日国会提出。5月2日成立を見込んで居ます。

被災地が1日も早くと願って居る復旧の為の予算案です速やかな成立を願います。

此の第一次補正予算案が此処まで至るには相当紆余曲折があった様です。

当初政府は2兆円規模の第一次補正予算案編成を考えその為に2011年度の予備費
1兆6000億円前倒しと子供手当かさ上げ分を延期した財源で賄う腹づもりでした。

処が災害状況が判明するにつけ補正予算規模も3兆円超えとなった。
財源は更に鉄建機構の剰余金や高速道路無料化予算等が加わった。

処がまだ執行出来ない2011年度の当初予算を前倒しするのはオカシイとなって急遽
2011年当初予算を見直して財源を捻出する事になった。

此処で2011年度に予定された基礎年金の2分の1国庫負担を先延ばして、その財源
2兆5000億円と高速道路無料化社会実験予算や鉄建機構剰余金更にはこども手当
かさ上げ分の延期等でかき集めた財源で今回4兆円規模の第一補正予算案が出来た。

お陰で6月から高速道路、土日ETC搭載普通車上限1000円乗り放題が廃止されます。

また全国50地域で実施されて居た高速道路無料化社会実験区域も廃止される事になった。

またETC搭載や曜日に関わらず車種別普通車は2000円等の高速道路料金引き下げ
問題も沙汰止みとなってしまいました。

勿論こども手当も3歳児未満のかさ上げ分も先延ばしされてしまいました。

不測の緊急事態で国民が全て負担しようと言う考えは結構ですが、余り強制すると国民の
不満が溜まりかねないのではと思えてなりません。

政府は今後第二次・第三次補正予算を考慮して居る様で国民から「復興税」徴収とか
震災国債発行等を検討して居る模様です。

更には消費税を最終的に15~16%程度に引き上げる事も示唆して居る模様で益々
国民は多大な出費を強いられそうです。

大震災の被害総額は25兆円とも30兆円とも言われ、今後福島原発事故の補償問題等
が加われば尚負担総額は増加される可能性もあります。

我々は国民として負担するのは厭わないが、そのカネは有効に運用して頂きたいものです。

そう言った意味からはこの第一次補正予算案の執行に当たっては国民の厳しい目がある事を
念頭に置いて頂きたい。