日々好日

さて今日のニュースは

台風で原発貯蔵タンクから水1130トン排出か?

2013-09-18 07:33:09 | Weblog
今回日本本土を縦断した台風18号は各地に様々な被害をあたえました。

特に今度の台風は雨台風と言われ河川氾濫・土砂災害等が各地で起きて居ます。

台風は福島県上空を通過、福島原発汚染水問題が心配されました。

東電は台風18号の影響で福島原発汚染水地上貯蔵タンク群に設けた「漏水防止用せき」
から1130トンの水が排出したと発表しました。

排出した水にはストロンチュム90等ベーター線を放出する放射性物質が含まれ、推定で
885万ベクレルと云う事です。

東電は雨水が「せき」から溢れる恐れがあったので、放射性物質濃度が法定基準を下回る
7ケ所のせきの弁を開けて排水したとしています。

一部は排水溝から直接海に流出したと見られて居ます。

なお排出されたのは、敷地西側にある[H9」。南側の「G6]のエリアで濃度が
ベーター線を出す放射性物質で1リットル当たり最大で24ベクレルだったとの事。

因みにストロンチウム90の法定基準値は30ベクトルだから容認内ですね。
東電側は測定誤差を考慮し20ベクレルを超える水は仮設ポンプで汲み上げ地上タンクに
移したとしています。

「漏水防止せき」は、汚染水がタンクから洩れて外に流出しないよう高さ30センチの
コンクリートで出来て居ます。

なおタンク1基から300トンの汚染水漏洩があった「H4」エリアでは17万ベクレル
の法定基準外を検出し問題になって居ます。

このH4エリアでは8月に汚染水漏洩が発覚するまで、漏洩を早く検知しようとして
雨水が貯まらない様に排水弁を開けたままにして居たらしい。

放射性物質を含む雨水がせきから可成り排出された事を東電は否定していません。

こんな事からも東電が説明する事は丸々信用出来ないと云う事になります。

何時まで放射能汚染水を貯蔵タンクに保管しておかねばならないのでしょうね。

今だこの様な事態になっても東電側の隠蔽工作、言い逃れの弁明、本当に頭に来ますね。


震災の津波送迎バスで園児死亡園の責任は?

2013-09-18 06:40:10 | Weblog
東日本大震災の津波で送迎バスが流され、5名の園児が死亡した事に対して遺族が損害賠償を
仙台地裁に提訴して居ました。

此に対し仙台地裁は大きな地震の後に巨大津波が予想出来たと、予見可能性を認めて、園側に
1億7700万円の賠償を命ずる判決を言い渡した。

これは色んな意味で大きな問題を含んで居ます。

これまでは天災は、ヤムを得ない事とし、例外とされ賠償の対象にならなかったが、この判決
が判例になると災害時の賠償に関し大変影響が大きいと思われます。

園側は千年に一度の大津波を予測出来なかったとして争ったが、判決は巨大津波は、予測出来
なくても、震度6弱のスゴイ地震が3分以上続いたので、巨大津波は容易に予想された筈と
園側の主張を退けました。

園側が強い地震の後津波情報収集を怠りバスを出発させたのは、園や職員の防災意識がなかった
からと遺族側は主張。

問題は高台にある園から、低地の海側にある園児の自宅に向けてバスを出発させた事です。
そのまま其処に居たら失う命はなかったはずと判断ミスを主張しています。

今回の大震災で死亡した幼稚園児は約80名だそうです。

園児は危険を予見出来ないので自らの命を守る手立てがない、園児を守るのは園の責任とした。

岩手県で幼稚園が津波でのまれたのに、とっさの判断で園児を背負って斜面を駆け上がり難を
逃れた様な事例もあって、対照的園側の対応です。

園としては心配して居る親御さんのため出来るだけ早く園児を届けたいと云う親切心が仇に
なったのでしょうが、矢張り地震・津波と云う考え方に配慮が足らなかったのは否めませんね。

子供を預かる以上、どの様な事にも対応出来る様に、予てから備える必要があると判断した
判決と見るべきではないか?