角田光代 2003年文春文庫版
昨日の続き。
というのは、『忌野旅日記』の文庫の“解説”(が普通ある場所)を「忌野中毒」という題で、角田光代という作家が書いている。
忌野旅日記が出た平成5年時点では、私はこの作家を知らなかった。
その後、新聞の書評だか広告だかを見た、なにかのきっかけで、文庫本の小説を1冊読んだ。でも、もうそれはどんなのだったか忘れちゃった。
基本的に、私は女のひとの書いたものを読まない。別に、差別とか偏見とかぢゃないけど、なんか自分の本の読み方に合わないような気がして、若い時のある時期からトライもせずに、敬遠するようになった。もしかしたら、枕草子と源氏物語が古文の時間にわかんなかったことを根に持ってるのかもしれない。
閑話休題。
で、2,3年前だったか、また何かのきっかけで、RCの「スローバラード」のことを素敵に書いているエッセイがあるって情報をもとに、この「これからはあるくのだ」を買った。
スローバラードについて書いてあるのは、巻頭最初にでてくる「わたしの好きな歌」
>この歌を初めて聴いたのは十五歳のときだった。ライブハウスで、あるバンドがコピーしてた。そのときは、いい歌じゃん、とそれしか思わなかった。けれど三年後、本物の「スローバラード」を聴いて私は実に驚いた。同じメロディ、同じ歌詞の歌が全然違ったのである。泣きそうになった。声、というものがいかに力を持つものかそのとき知った。
長く引用しちゃったけど、後半部分には激しく同意します。
キヨシローのうたうスローバラードを聴いたことのないひとは、キヨシローのうたうスローバラードを一度聴いてみてください、と思います。できたらライブでね。
文庫のカバーそでの著者紹介をいま改めてみたら、1967年神奈川県生まれって、俺と同じじゃん。
昨日の続き。
というのは、『忌野旅日記』の文庫の“解説”(が普通ある場所)を「忌野中毒」という題で、角田光代という作家が書いている。
忌野旅日記が出た平成5年時点では、私はこの作家を知らなかった。
その後、新聞の書評だか広告だかを見た、なにかのきっかけで、文庫本の小説を1冊読んだ。でも、もうそれはどんなのだったか忘れちゃった。
基本的に、私は女のひとの書いたものを読まない。別に、差別とか偏見とかぢゃないけど、なんか自分の本の読み方に合わないような気がして、若い時のある時期からトライもせずに、敬遠するようになった。もしかしたら、枕草子と源氏物語が古文の時間にわかんなかったことを根に持ってるのかもしれない。
閑話休題。
で、2,3年前だったか、また何かのきっかけで、RCの「スローバラード」のことを素敵に書いているエッセイがあるって情報をもとに、この「これからはあるくのだ」を買った。
スローバラードについて書いてあるのは、巻頭最初にでてくる「わたしの好きな歌」
>この歌を初めて聴いたのは十五歳のときだった。ライブハウスで、あるバンドがコピーしてた。そのときは、いい歌じゃん、とそれしか思わなかった。けれど三年後、本物の「スローバラード」を聴いて私は実に驚いた。同じメロディ、同じ歌詞の歌が全然違ったのである。泣きそうになった。声、というものがいかに力を持つものかそのとき知った。
長く引用しちゃったけど、後半部分には激しく同意します。
キヨシローのうたうスローバラードを聴いたことのないひとは、キヨシローのうたうスローバラードを一度聴いてみてください、と思います。できたらライブでね。
文庫のカバーそでの著者紹介をいま改めてみたら、1967年神奈川県生まれって、俺と同じじゃん。