河合雅雄 1991年 朝日文庫版
きのうの続き。今西進化論の系譜を継ぐ、京都大学霊長類研究所の河合雅雄氏のサルに関する本はどれも面白い。
ほんとは『森林がサルを生んだ―原罪の自然誌』をあげたいんだけど、見当たらないので手元にあった本書にした。
人間はサルから進化してきたんだけど、それはどうしてなんだろうって考え出すと面白い。
たとえば、森林には食べものが豊富で、天敵がいないから、ほかの生き物に比べて余裕があって、そこから文化みたいなものをつくる独自の存在になってきたとか。でも、だから個体数(人口)調整するには病気(と戦争)しかないとか、そういう真実がみえてきます。
で、この本はエッセイ集のようなものなので、アフリカへ研究旅行にいったら、現地にしかいない寄生虫を体のなかに入れて持って帰ってきてしまったという、気持ち悪いけど、ご本人が「人体実験でも仕方ない」と開き直ってるんで可笑しい、有名な話も入ってます。
きのうの続き。今西進化論の系譜を継ぐ、京都大学霊長類研究所の河合雅雄氏のサルに関する本はどれも面白い。
ほんとは『森林がサルを生んだ―原罪の自然誌』をあげたいんだけど、見当たらないので手元にあった本書にした。
人間はサルから進化してきたんだけど、それはどうしてなんだろうって考え出すと面白い。
たとえば、森林には食べものが豊富で、天敵がいないから、ほかの生き物に比べて余裕があって、そこから文化みたいなものをつくる独自の存在になってきたとか。でも、だから個体数(人口)調整するには病気(と戦争)しかないとか、そういう真実がみえてきます。
で、この本はエッセイ集のようなものなので、アフリカへ研究旅行にいったら、現地にしかいない寄生虫を体のなかに入れて持って帰ってきてしまったという、気持ち悪いけど、ご本人が「人体実験でも仕方ない」と開き直ってるんで可笑しい、有名な話も入ってます。
森林がサルを生んだ―原罪の自然誌河合 雅雄平凡社このアイテムの詳細を見る |