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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

引越準備が始まったけど乗馬

2011-10-18 19:27:19 | 馬が好き
休みの日でも、自然と早くに目が覚めてしまう。十二分に準備する時間があって、9時からの乗馬に行く。
暑いんだか寒いんだか、よくわかんない。おとといの日曜なんか10月だというのに半袖再登場させちゃった。今日のところは長袖シャツ1枚の腕まくりで行く。(乗ったら多分アツくなる。)
ところで、タイトルは、私が引っ越すわけぢゃなくて、乗馬苑が引っ越すんである。って言っても来年の話だけど。
とは、とは、言っても、ホントの引越は半年以上も先なのに、引っ越し計画は着々と進んでいく。

なんと、昨日今日で、練習馬場の柵を撤去しちゃうという。(捨てるんぢゃなくて、新しい場所へまた持っていくんだが。)
先週のうちに、芝馬場のラチはすでに撤去済。(ロープ張ってあるけど、いままでみたいに馬を放牧するわけにもいかず、ただの境界線にすぎない。)

さあ、どうしよう。
「ラチなんか無くたって、ハミまっすぐにして乗りゃあいいんだ!」とは私のよく言うフレーズである。
そもそもは、アバウトな性格なんで、置き柵みたいなもん置かせると、適当に曲ったまんま配置したりすんだけど、「曲ってるよ」とか指摘されると、ラチに頼んな・ハミ真っ直ぐにすりゃいーんだ、って口答えするとこから始まってるんだな、これが。
ま、いいや。
だいたい、馬だって場外乱闘は好きぢゃないはずだし、そんな簡単にリングアウトするとは思えないから、ほんとにラチ無い馬場で乗ってはみたいんだけど、今日のところは撤去作業真っ盛りなんで、乱入すんのはやめとく。

さて、そんな無謀な私を背負うことになっちゃった今日の馬は、ニアフュージョン。
チャッチャと馬装。と言いたいとこだが、なんせ最近サボってばっかりだから、「あ、チャップス忘れた」とか「あ、ヘルメット忘れた」とかウロウロ、道具の置き場に戻ってばかり。
挙句の果てには、鞍は出したんだけど、頭絡いっしょに持ってこなかったりして。(でも、もっと大ボケのときは、乗ってからチャップスや保護ベストを忘れてたことに気づいたりするんで、この程度はまだまだ。)

馬装したら、さっさと常歩で、前進してハミ受けの確認。馬場に出る前が勝負。
最初、ラチの撤去とかしてない、小さい角馬場へ。
ここなら安全、と思ってたら、とんでもないワナが。
見慣れない竹柵障害が置いてある。(竹ぼうき逆さに何本も並べたようなやつね、低いけど。)
常歩で蹄跡を行進してって、その一画に来ると、もう、面白いくらい、ニアフュージョンがモノを見る。
ビクッとして、フー!フー!って鼻息荒くして、心臓バクバクいってんの伝わってくるよ。
逃げようとするんだけど、その近く行くたんびにブッ飛んでかれたんぢゃあ、練習になりゃしないので、最初、その克服に練習時間を充てる。
近づこうとするんだけど、かなり遠くで止まるよ。固まっちゃって、隙あらば逃げ出そうとしてる馬を、まっすぐ障害に向けて、グイと圧してみる。
一歩前進、ホメる。ついぞこんな誉め方しないぞってくらい、ホメる。
ほら、もう一歩。立ち止まったとこから、また一歩出る、ホメる。とにかくホメる。
どうやら近づいても怖くなさそうになったので、また常歩で馬場をグルッと一周してくる。

元の場所に戻ったら、また最初と同じくらい、ビクゥ!と馬がして、止まる。「まだ有りやがったのかよぉ!」って感じ?
視界に入んなきゃ存在しない、と思ってるとこが面白いよね、馬って。
もう一度やりなおし。止まったとこから一歩前進、ホメる。その繰り返し。
こんどは徹底的にやる。フーフー言ってんのを、着実に近づけていく。とうとう最後、ハナがくっつくとこまで持ってく。
うりゃ、匂いでも嗅いでみろ、って顔を近づけさせてやると、モゾモゾしてるうちに、竹を一本くわえてひっこ抜いちゃった。
障害ちょっと壊しちゃったけど、とにかく、勝った。ニアフュージョンの勇気が、大勝利である。

念のため、その障害に接するような円を描いて、左右の輪乗りをしてみる。最初やっぱ近くにくると逃げそうになったが、やがて気にしないように回転できるようになった。
飛んでみりゃいいのかもしれないけど、そこまではしない…。
もう、今日の練習、これで大方終了、満足、って感じ。
なんか、カンペキな馬に乗ってオンブにダッコに肩車って感じで乗るよりも、こうやって一緒に困難をクリアしてったりするほうが、すごい楽しいと思う、今日このごろなもんで。
ちなみに、ニアフュージョンの鼓動を感じつつ、逃げないように前にグイって圧したりしてるときに、そうか、ふくらはぎのこの辺で馬の腹を感じたらいいのかも!?って、ちょっと地味な、でも私にしては、ブレークスルーがあったような気がした。
さてさて、ちょいと時間かかっちゃったけど、もう怖い物もなくなったので、適当に速歩でぐるぐるして、そのあと駈歩する。
歩度を詰めた駈歩したいんだけど、どうにもヘタクソに引っ張るものだから、ニアフュージョンがハネる。
一回なんか、ラチをカコーンと思いっきり蹴っ飛ばしちゃった。はい、減点。

そしたら、広い「障害馬場」へ移動。今日は全休日なので、ほかの馬(競走馬)は来ないし、ひさしぶりに行ってみるのもいーんでないかい。
かつて国体が行われたときに作られた乗馬苑の馬場。芝も含めて3面あるんだけど、この障害馬場が多分いちばん広い。
誰が飛ぶんだか知らないけど、水壕もあるし、どういうわけか、京都の大障害コースにある「飛び上がり飛び降り台」もあるよ。

ふだん、見ない障害もあるんで、常歩でグルっと一周する。
でも、モノ見しないなぁ、ニアフュージョン。ぢゃあ、いったい、あの竹柵の何が気に入らなかったんだろう?
障害を見て回ると、どれも高くて難しいのばかり。私に飛べそうなのは、50センチ級の垂直ふたつしかない。よって、障害飛ぶのは、やーめた。

軽速歩で輪乗り、何度も何度も、推進しては、受ける練習。
前に出して、受ける、左右どっちかに回転してんだけど、両腕のなかに馬のクビ・アタマが入って食み出したりしないように意識する。
あんま内に引っ張んないで、外の手綱使えたら、内は緩めてみたりする。
受けて、或る程度均衡保てたような気がしたら、手綱スルスルと伸ばす。
ちゃんと出来てるときは、馬のクビが伸びつつ、ダイナミックな歩様でスタスタ歩いてくれる。
出来てないときは、ただ馬がビヨーンって伸びるだけ。
そのあと駈歩で、おんなじこと、やる。常歩は、まあまあできるつもりなんだけど、速歩、駈歩になってくにつれ、難しくなってくる。
ニアフュージョンは、こういうとき、わかりやすい。
真っ直ぐ前に出して、真っ直ぐ受けとめてると、なんの問題もない、乗ってて気持ちいいくらい。
うまく前に出てないとか、なんだか人間の姿勢が歪んでんのか捻じれてたりすると(左右の手綱がガチャガチャとかね)、横に逃げてったり、イラッとしたかのようにピョンと跳ねる。
駈歩では、何度も、止まって跳ねるようなカッコになっちゃった。
(ちゃんと輪乗りできてないときは、人間が捻じれてんだよね、たぶん。ラチの無い馬場で乗れるようになるまでは、ほど遠いのかも。)
そんなことしてるうちに、練習、おわり。

なんかギュッギュ押し込めちゃうような窮屈な乗り方を強いちゃったかもしんない。
だからリラックスさせるかってわけでもないけど、終わったあとは、森林を散策に行く。
(でも、ここでも手綱ブランと伸ばすわけでもないんだけどね、私ゃ。)




帰ってきたら、いつもより一時間くらい遅い11時半になってた。
洗って、リンゴやったら、ひと口しか食べないの、ニアフュージョン。
隣の隣の隣で外に繋がれてるシアトルユーが欲しそうな目で見てたから、分けてやる。
そしたら、そのまた隣の馬房から、キリーンが前脚出して催促する(かわいい)んで、しょーがないから、やる。
そーすると、そのまたまた隣から、ホセカレーラス、フラヴォン、オリアンダーといった面々が、一斉に顔を出す。このへん、みんなチャッカリしてるんである。

※おまけ

ニューフェイスの、ウインストラテジー。(撮影は14日)
2008年生まれの3歳、青鹿毛、父キングカメハメハ、母マンデームスメ(母の父サンデーサイレンス)。
なんか、どっかで聞いた馬名だと思ったら、渡辺明竜王が一口持ってたクラブ法人の馬だった。
競走成績は振るわなかったみたいだけど、聞くところによると、お利口さんらしいんで、乗馬としては成功してくれんぢゃないかと期待している。
私が(そんな長く美浦に居続けられるとは思ってないんで)乗れるようになるかどうかは、わからないけどね。


※おまけのおまけ

いま建設中の、新乗馬苑。
誰でも気軽に立ち寄ってもらえる存在になるべく、鋭意制作中。
私がここで乗れるかどうかは、わからないけどね。
コメント
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