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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

死ねばいいのに

2012-12-25 17:04:46 | 読んだ本
京極夏彦 2012年11月 講談社文庫版
こないだ『厭な小説』を読んだときに、同じ著者のこんなタイトルの小説があると知って、さっそく買った。
おもしろいに違いないもん。(作者名のブランド力?)
こういうとき、ストーリーとかの予備知識は入れないようにして、読み始める。
もちろん想像はするけどね。きっとヘンな登場人物が、「死ねばいいのに」って呪詛の言葉を吐いて、それが実現するんだろうなとか。
そしたら、ちょっと違った。
話は「私」の前に、不愉快な態度の若者が現れるとこから始まる。
「俺、態度悪いっすか」
「俺、あんまりちゃんと育ってねぇから口の利き方とか知らねぇし」
とかいう話し方がムカつく。
用件は、三箇月前に死んだ、アサミという女のことを聞かせてほしいという。
で、おまえは何だと訊くと、アサミの知り合いだけど、あんまり知らないという、よくわかんない奴。
あんまり関わりたくないと思いつつも、しつこく話は続く。
「俺、別に悪気ねぇし、でもこういう人なんすよ自分」
「悪いンすけど、俺、頭悪いし、能(よ)く解んねーんだけど」
「違(ちげ)-よ」
「意味解ンねぇ」
「それ、おかしくね?」
とか、あいかわらず不愉快な感じ、うまく描かれてるなーと思いつつ、イライラするんだけど、リズムよくて、読むの止まんない。
こいつのこと殺したいっていう話だろうか、なんて疑うんだけど、ちょっと違った。
やがて、常識人ぽかった「私」と、このムカつく若者のあいだの形勢が逆転してく。
そーか、一見バカそうな奴にやりこめられちゃうって話か、と思いつつ最初の章である「一人目。」を読み終えて、次の「二人目。」に進むと、全然違う、こーゆー展開になるのか、と軽く驚かされた。
ちょいとミステリィ風なので、結末はここに書いたりしない。
(きょうはクリスマスだけど、関係ないんで、わざと凄いタイトルの本を選んでみたりした。)
コメント
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