many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

マンガの食卓

2013-11-14 21:44:25 | 読んだ本
南信長 2013年9月 NTT出版
最近でた本で、つい最近読んだばっか。
以前「マンガ食堂」っての読んだら、けっこうおもしろかったんだけど、特にそういうのムチャクチャ興味あるってわけでもないくせに、なんか書店の店頭で気になって手にとっちゃったんである。
まあ、ガキのころから「包丁人味平」に魅せられて、近年ぢゃあ「孤独のグルメ」にハマったから、そういうの好きなことは好きなんだろうって、否定はしないけど。
タイトルそのままで、マンガに出てくる料理や食事のシーンを集めたもの。
古くは、ギャートルズのマンモスの肉から、オバQの小池さんのラーメンや、チビ太のおでんとか、古典的定番から歴史をひもといて、最近のもの(怠慢な私が読んでないマンガが実にたくさんあることに気付かされた)まで、いろいろ。
巻末に、本文中に引用したマンガの作品リストがあるんだけど、名シーンのコマや1ページそのまま抜き出したものから、こういう作品にはこういうシーンがあるって一行触れたものまで、実にこのタイトル数が220にも及んでる。
そういうのを、ただズラズラ並べてるだけだったら、そのうち鼻についてきて、ハイハイ、いっぱい読んでますね、とだけ言いたくなっちゃうんだけど、油断してると、「手塚治虫には食事シーンが少なく、ちばてつやには多い」とか「草食系のあだち充、肉食系の高橋留美子」とかって、鋭いマンガ批評があるんで、ただのスクラップブックなんかぢゃなく、立派な研究の成果なんだと認めさせられてしまう。
コンテンツは以下のとおり。
第1章 なぜ〈あのマンガ〉の〈あの料理〉はうまそうなのか
 1 伝説の“トラウマ料理”が放つ魔力
 2 “絵に描いたモチ”のシズル感に酔う
 3 キャラクターの“大好物”に誘われて
第2章 食事シーンはどのように描かれてきたか
 1 食事シーンを描く作家、描かない作家
 2 物語の小道具としての料理
 3 フェティシズムとしての食
 4 貧者の食卓
第3章 グルメマンガはどこまで進化するのか
 1 キッチンは戦場だ!
 2 料理人というお仕事
 3 「作る」より「食べる」主人公たち
 4 食をめぐる人間ドラマ
 5 実用レシピ付きストーリー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする