many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

恋しくて

2013-11-26 20:36:01 | 読んだ本
村上春樹編訳 2013年9月 中央公論新社
2か月前くらいに買って、しばらくほっぽってて、つい最近読んだ本。
サブタイトルは、「Ten Selected Love Stories」
村上春樹氏が選んで訳した原題(←11/27誤字修正)現代の「恋愛小説」のアンソロジー。
短編小説10コ集められてるけど、最後のひとつは、村上さんが自ら書いたもの。
それぞれの作品のおわりに、村上さんのジャッジによる「恋愛甘辛度」なる採点がついてる。
誰だっけ、ことしのノーベル文学賞を(受賞候補として本命に近かった村上さんを押しのけて?)受賞したのは?
(ささっと検索した結果)ああ、アリス・マンローさん、1931年生まれのカナダを代表する作家、だそうだ。
本書に収められた作品は、逃げた恋人を追いかけて、わりと成功してたっぽい自分の店を他人に譲り、オーストラリアに渡った女性の話。
かなりヘンな話。いちばんヘンなのは村上さんの作品だとは思うけど。
恋愛小説集ときいて、かなりベタベタなものかと思ったら、そうでもなかった。
興味がもてたので、何年か前に出たという、「バースデイ・ストーリーズ」ってのも、そのうち読もうという気になった。
「愛し合う二人に代わって」The Proxy Marriage マイリー・メロイ
「テレサ」Theresa デヴィッド・クレーンズ
「二人の少年と、一人の少女」Two Boys And A Girl トバイアス・ウルフ
「甘い夢を」Sweet Dreams ペーター・シュタム
「L・デバードとアリエット―愛の物語」L.Debard And Aliette-A Love Story ローレン・グロフ
「薄暗い運命」A Murky Fate リュドミラ・ペトルシェフスカヤ
「ジャック・ランダ・ホテル」The Jack Randa Hotel アリス・マンロー
「恋と水素」Love And Hydrogen ジム・シェパード
「モントリオールの恋人」Dominion リチャード・フォード
「恋するザムザ」Samsa In Love 村上春樹

どうでもいいけど、カバーが竹久夢二ってのは、なかなかいいね。
コメント
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