スティーヴン・キング/永井淳訳 昭和60年 新潮文庫版
むかし、映画あったと思うんだけどね、最近リメイクされたって報道をみた。
私は、映画観る気はないけどね。むかしの映画も観てないし。
せっかくだから、持ってる小説は、読み返してみた。
ってか、なんで持ってんだろね、キングの小説。
短編集は、こないだまでに持ってるものは全部読み返したんだけど、長編はめんどくさいんで読む気なかった。
でも、まあそういう話題のある機会のときにでも、えいやって思ったんで読むことができた。意外とスラスラ読めたね、めんどくさいことはなかった。
これは、けっこう古い、っていうかキングのデビュー作らしい。って今回「解説」読んであらためて認識した。
出版は1974年、日本での翻訳の刊行は翌昭和50年、私の持ってる文庫の発行は昭和60年。学生・生徒の手に入りやすい文庫になるまで10年を要してるわけだ。
そこんとこもうちょっと早くしてやってくれねえかね、って今にして思う。こんなもん、若い人に文庫で読んでもらってなんぼだろ、同時代のモダンホラー。
お話のほうは有名だから、ネタバレもなにもかまわないと思うが、
>二十世紀に起きた最も驚くべき二つの事件は、一九六三年のジョン・F・ケネディ暗殺と、一九七九年五月にメイン州チェンバレンを襲った大惨事である
って作中で宣言されちゃってる事件の一部始終である。
主人公のキャリーが常人のもってない力をもってたってのは、うすうす記憶にあったんだけど、その育てられた環境が「ママは確かに信心気ちがいで、かたわ者かもしれない」って設定だったのは(しかしすごい表現だな)、今回読み返すまで完全に忘れてたな。
読んでて、ふと、キングを好きな村上春樹氏の近年の長編「1Q84」の女主人公が「お方さま」なる絶対者を信じる宗教の教徒の親に育てられたことを思い出したりしたが。
いじめられっ子・キャリーが、もしかしたら自分の人生そんなに悪くないかもって期待をもてそうなイベントで、そりゃあひどいひどい悪だくみのイタズラというには度を越した仕打ちをうけた結果、ブチ切れちゃったって話。そう言っちゃうと身も蓋もないけど。
ただ、小説のつくりとしては、いろいろ趣向を凝らしたりしてて、力入ってるなって感じはする。すべてが終わったあとの視点からのリポートを小出しにしてくことで、読んでくひとに何が起こったんだろって想像というか期待というか、イヤな予感をかきたてながら進ませようって感じ。
むかし、映画あったと思うんだけどね、最近リメイクされたって報道をみた。
私は、映画観る気はないけどね。むかしの映画も観てないし。
せっかくだから、持ってる小説は、読み返してみた。
ってか、なんで持ってんだろね、キングの小説。
短編集は、こないだまでに持ってるものは全部読み返したんだけど、長編はめんどくさいんで読む気なかった。
でも、まあそういう話題のある機会のときにでも、えいやって思ったんで読むことができた。意外とスラスラ読めたね、めんどくさいことはなかった。
これは、けっこう古い、っていうかキングのデビュー作らしい。って今回「解説」読んであらためて認識した。
出版は1974年、日本での翻訳の刊行は翌昭和50年、私の持ってる文庫の発行は昭和60年。学生・生徒の手に入りやすい文庫になるまで10年を要してるわけだ。
そこんとこもうちょっと早くしてやってくれねえかね、って今にして思う。こんなもん、若い人に文庫で読んでもらってなんぼだろ、同時代のモダンホラー。
お話のほうは有名だから、ネタバレもなにもかまわないと思うが、
>二十世紀に起きた最も驚くべき二つの事件は、一九六三年のジョン・F・ケネディ暗殺と、一九七九年五月にメイン州チェンバレンを襲った大惨事である
って作中で宣言されちゃってる事件の一部始終である。
主人公のキャリーが常人のもってない力をもってたってのは、うすうす記憶にあったんだけど、その育てられた環境が「ママは確かに信心気ちがいで、かたわ者かもしれない」って設定だったのは(しかしすごい表現だな)、今回読み返すまで完全に忘れてたな。
読んでて、ふと、キングを好きな村上春樹氏の近年の長編「1Q84」の女主人公が「お方さま」なる絶対者を信じる宗教の教徒の親に育てられたことを思い出したりしたが。
いじめられっ子・キャリーが、もしかしたら自分の人生そんなに悪くないかもって期待をもてそうなイベントで、そりゃあひどいひどい悪だくみのイタズラというには度を越した仕打ちをうけた結果、ブチ切れちゃったって話。そう言っちゃうと身も蓋もないけど。
ただ、小説のつくりとしては、いろいろ趣向を凝らしたりしてて、力入ってるなって感じはする。すべてが終わったあとの視点からのリポートを小出しにしてくことで、読んでくひとに何が起こったんだろって想像というか期待というか、イヤな予感をかきたてながら進ませようって感じ。