昨日は、久しぶりの雪だったが、想定範囲内?
今日は、旅行と、ゴルフと、コンサートの合間を縫って美術館巡り。
まずは、上野駅内のたいめいけんで、腹ごしらえ。
世界遺産西洋美術館も雪景色。
最初は、ウスター美術館の展示品を中心とした印象派展。
ウスター美術館は、知らなかったのだが、マサチューセッツ州にある伝統ある美術館という。
ウスターというと、ウスターソースを思い出すが、グッズでも売っていた。
ウスターは、元々イギリスの地名だったはずだが。
フランスの印象派の絵もあるが、メインは、その影響を受けたアメリカ・日本の絵画。
特に、アメリカの画商が、印象派の絵を積極的に買い求めていたのが、面白い。
シカゴ美術館も、最も人気なのは、印象派の絵だった。
ウスター美術館には、古代から現代まで、所蔵品があるそうで、今回の展示は、印象派関連に絞ったもののみ。
モネのこの絵は、モネの睡蓮の連作の中で最初にアメリかに入った収集品という。
言われてみれば、清々しい感じがする。
ハッサムさんは、知らなかったが、印象派の影響を最大に受けた作家なのかなと思った。
印象派ファンは、是非。
フランスで生まれた印象派の画風がどのように世界に広がったが、実感できる。
なかなか日本では見られない作品ばかり。
黒門も雪景色?
トーハクも雪景色。
まずは、中尊寺展。
中尊寺には、何回か行っているし、世田谷美術館で開催された時も行っているから、重複はするのだが、やはり東北の雅と言えば中尊寺。
外すわけにはいかない。
コンパクトな展示だが、中尊寺の魅力が詰まったすばらしい展示だった。
最初に、金色堂の8KCGが披露されるが、その箱庭みたいな極楽浄土の世界がリアルな映像で体感できる。
そして、展示だが、金堂の中央須弥壇の仏像群を中心にコアなお宝が、展示されている。
中尊寺に行っても、こんなに間近には見れないので、今回は絶好のチャンス。
平等院鳳凰堂には、規模では及ばないが、質では肩を並べる。
阿弥陀信仰のエッセンスが、この小さな空間に見事に濃縮されている。
藤原家や、頼朝に滅ぼされたが、その後も残されたことは、信仰の力によるところが大きい。
この金色堂の模型を見たのは、初めてだと思うのだが、その魅力を見事に再現している。
隅から隅まで、豪華絢爛で、当時の東北藤原家の栄華を思い起こさせる。
最後は、本阿弥光悦展。
断片的には、知っていたのだが、今回トータルで、知ることができた。
そういった観点からは、今日行った中で、一番勉強になった展覧会かもしれない。
大宇宙と銘打っているが、まさに底が見えない才能。
元は、刀剣の鑑定士の家系に生まれたが、書画、工芸品、幅広い分野で、作品を残し、またプロデュースした。
戦国時代から、江戸時代にかけて生きた人で、戦国武将からも重んじられ、特に加賀の前田家、徳川家から篤い支援を受けた。
それにしても、この才能はどこから出たものなのだろうか。
従妹が、俵屋宗達に嫁いでおり、コラボ作品も展示されている。
平和な江戸の時代になり、そのようなクリエイティブな活動に花が咲いた時期ということも幸いしたのだろう。
本阿弥が鑑定した刀剣も展示されているが、日本を代表する刀がずらり。
鑑定書は、二つ折りになっており、それが折り紙付きの語源だそうだ。
知らなかった……
晩年は、中風で苦労されたようだが、創作活動は、続けた。
これだけ幅広い分野で活躍した文化人は、他に思い浮かばない。
帰る頃には、雪もずいぶん解けていたが、雪だるまは、健在。
充実の1日。