かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

The Concert For Bangladesh

2005年11月05日 | The Beatles

1971年夏に行われたコンサートのDVDが、2005年暮れのレコード店の店先を飾っていること自体異常なのだが、それだけ、歴史に残るコンサートだったということなのだろう。
私にとっては、この辺からビートルズとリアルタイムになるので、リアルタイムに近い状況で見た初めての彼らの動く映像ということになる。
ちょっと探したら、当時の映画の入場券がまだあった。超ステレオ音響と書いてあるが、音は、かなりシャビーだった。いきなり初体験のインド音楽にも驚いた。仙台の100人くらいしか入らない映画館だったと思う。映画のプログラムも残っていたが、昭和47年(1972年)10月印刷とあるが、日本でロードショーになった時、すぐ仙台に来ていたのかは、今となっては、定かではない。
当時買ったレコード(当時で、3枚組、5,000円!!)と、今回のDVDを比べてみたが、当時いっしょに入っていた写真集は、今見てもかなり立派である。ビデオすらなかった当時(パチンコ屋の息子だけ持っていた)、このレコードを買って、写真集を眺めれば、コンサートの興奮が、目と耳の両方から体験できるということだったのだろう。
今は、5.1chにまでなり、(昔を知っているだけに)すごい!!これ以上は望めないというほどのサービスだ。
コンサートリハーサルなどの特典映像、フォトギャラリー、メンバー紹介、関係者のインタビューなどもいい。たぶん未亡人となってしまったオリヴィアさんの思い入れもあるのだろう。丁寧に作られている。
バングラデシュは、その後も、残念ながら、亜細亜の最貧国であり続け、私もまだ足を踏み入れたことがない。
このコンサートが、チャリティコンサートの走りだったというのも、間違いのないところで、ジョンが出ていれば、もっとよかったのにと思う(一説によると、当時、ジョージが洋子さんの悪口を言って、ジョンがへそを曲げたということもあったようだ)。ポールは、当時、当然出られるような人間関係ではなかった。
ジョージは亡くなり、プロデューサーだったフィルスペクターは、殺人者として監獄の中。リンゴは、アル中を乗り越え、音楽をまさにお楽しみ中、ラヴィシャンカールは、まだやっているが、娘のノラジョーンズの方が今は有名?エリックは、完全に大御所化し(チャリティコンサートには、ほとんど皆勤賞)、ディランは、神格化されてしまった(当時もう音楽の教科書に載っていたから、すでに神格化していたか)。レオンラッセルは、今度来日するらしいが、最近はやや大人しめ?来日といえば、ローリングストーンズも来春らしいが。クラウスフォアマンは、ビートルズ評論家化し、Here comes the sunで、ジョージとアコースティックギターを競演した、Bad Finger のピートハムは自殺してしまった。ビリープレストンは、ECのコンサートで、映像を見たが、(老眼鏡をかけていたものの)元気そう(DVDの中でのインタヴューでは本当に元気そうだ)。
時代は変わる。Blowin' in the wind.

コメント
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