かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

地雷を踏んだらサヨウナラ

2006年03月17日 | Books

今日は、オレンジと緑のツートンカラーの湘南電車の最終日だった。新聞報道によると、今日最終日だったのは、113系電車だそうだ。113系は、1962年からで、それまでは80系が走っていたという。私の幼少のころの記憶は、この80系だったらしい。いずれにしても、さみしい。ステンレスの色は、やはり冷めた感じがする。
地雷を踏んだらサヨウナラを読了した。本の存在は、もちろん知っていたが、講談社文庫の生き方を変えるフェアの帯に誘われて読んだ。一ノ瀬泰造カメラマンが、インド、バングラデシュ、タイ、ベトナム、カンボジアと、特ダネを求めて駆け巡った命をかけた記録だ。残された手紙を中心に編集されているので、内容の重複もあるが、すごく生々しい。親との交信も心を打つ。
アンコールワットを撮ろうと、何度もトライしたが、夢はかなわなかった。
今、アンコールワットを気軽に見れることに感謝しなければならない。
最後の写真が、カンボジア人の新婚夫婦の写真であるところが、ほっとさせる。
無謀と言ってしまってはそれまでだが、この本能的な純粋さはすごい。
彼は、日大芸術学部写真学科卒業後、フりーカメラマンとして活躍したが、1973年11月にアンコールワットに潜入しようとして、消息を絶った(1982年に両親によって、死亡が確認された)。まだ26歳だった。

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