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奇縁まんだらもいよいよ最終回。この前まで、日経で連載されていた。
単行本は、今回まとめて4冊GETしたから、こんなすばらしいBOXに入ってきた。
横尾さんの絵が、まんだらの仏様のように、BOXを埋め尽くしている。みな故人だ。
特に、第4巻では、亡くなられて間もない人も多くとりあげらている。
池辺良さんや、坂上二郎さんなどなど。二谷英明さんも、もう少し早く亡くなられていれば、取り上げられていたかも?
永田洋子や、永山則夫など変わり種も。さすがに、この二人は、かなり異色。永山氏などは、結構もてはやされている感もあるが、珍しく手厳しい。この辺は、マスコミにもほとんど登場しないので、直接交流のあった人でないとわからないことも多い。
瀬戸内さん自身も、連載中に動けなくなって一旦中断したが、見事復活、書き上げた。
135人、絵が201点。凄い。
横尾さんものってきて、絵の方が先にできていることも多かったという。しかも何枚も。
後書きで、『本音を言えば、最後の章は、故人となった「瀬戸内寂聴」で締めくくれればスマートだなと思っていた』などと書かれている。
この前の講演会でも、同じようなことをおっしゃっていた。
まんざら嘘ではないかもしれない。それだけ、気持ちの入ったプロジェクトだったのだろう。
大正から昭和にかけての、日本を作り上げてきた人々の人物像を、生き生きと、横尾さんとともに、よみがえらせてくれた瀬戸内さんに感謝である。
瀬戸内さん以外の人には、できない兼魔セ。