

ウルトラQの総天然色(この言葉自体が古いのだが)版の第二弾がついに出た。
GETしたのだが、ちょっと付録の本に乱丁があって、一旦返品したので、まだ、ちょっとしか見れてない。
それと同時に出たのが、本書。公式ガイドブックというだけあって、今回の総天然色化に関連するトリビアがいっぱい。特に、着色に際しての苦労話が面白い。
当時、カラー写真の一枚も残っていない怪獣たちが多いのには、びっくりなのだが、雑誌のカラー挿絵や、残された着ぐるみの一部や、カラーブロマイドなどを参考に、試行錯誤を重ねて復元した経緯が、興味深いし、マニアックだ。
”キリがない”という台本だけで終わった回の、台本コピーや(今回のディスクには、それぞれの話の台本コピーが付録で付いている)、美術ボード集や、タイトルデザインコレクションなど、手作り感いっぱいの特撮創世記の、ワクワク感あふれる史料もたくさん公開されている。
インタビュー記事も充実。セットのディスクには、インタビューの様子が付録でついている。特に感動は、カネゴンの加根田金男役だった方のインタビュー。その後、自衛隊で、P3Cの対潜哨戒機の操縦士として、11,000時間も飛行し、その後教官までされたそうだ。ウルトラQへの出演がきっかけになったかはわからないが、45年振りに、おじさんになって目の前に登場。
ウルトラシリーズ創生期、特に、ウルトラQの1ファンとして、今回のプロジェクトには、素直に喜びたい。
このリアルなガラモンの写真を見ただけでも、その気持ちを共有いただけるのでは。