本書も、本屋で、見つけた。
この手の本は、浴びるほど読んでいるのだが、イラストが可愛らかったので、ゲットしてみた。
なかなかわかりやすく書かれていて、同じ仏様でもずいぶん違っていることがあるが、その辺の説明もされていて、仏像愛好者の入門編として、適度なレベルの本にまとめられている。
本来の仏様のカテゴリーからは、ちょっと離れる、異色の仏たち(仏と呼ぶかどうかという議論もあろうが)についても、触れられているので、読後のもやもや感も少ないかもしれない。
著者は、日本の仏研究会の方々ということのようだが、説明は、やや俗っぽいものの、的確だ。サンスクリット語名、住んでいる世界などが、律儀に記されているので、頭の整理にもなる。今さらながら、音写による命名が多いのにも驚かされる。
それぞれの仏像が見られる代表的なお寺が、数寺院づつ紹介されているが、これは、結構議論があるだろう。
誰もが認めるものもあるが、甲乙つけがたい仏像が多数ある場合、例えば、阿弥陀様、薬師様など、ちょっとしんどい。
仏像入門の書として、いいんでないかい?