本講座も、いよいよ10 回シリーズの最終回。
もちろん?皆勤賞。
ついに、2020年代まで、たどりついた。
まさに現在進行形。
講座が始まった時には、片鱗すらなかったプロジェクトが、これでもかこれでもかと。
商魂たくましいと言ってしまうと、身も蓋もないが、ビートルズを愛するが故のプロジェクト揃い。
全部つき合ったつもりだったが、漏れが多かったことも再認識。
映画Yesterdayは、すばらしかった。
ラストのジョンレノンの漁夫の姿も、いかにもという姿。
ビートルズが出ない映画としては、Back Beat、僕の戦争を探して、Nowhere Boy、いとしのフリーダなどがあるが、疑似体験と深める観点から、有意義。
フリーダさんは、ビートルズとの距離感が良かった。
2020年代は、コロナからスタートしたが、その中でのマッカートニーⅢ。
正直地味なアルバムで、箸休めとのコメントもあったが、直後に、ミュージシャンを呼んで、イマジンド・アルバムを作成。
これも、ポールではなかなか出せない現代風のリズム感で、新たな風を吹き込んだ。
このスピード感がポール。
ポール・サルツマン(かつては、ザルツマン)のBeatles in India もユニークな映画。
あまり、ビートルズが出てこないということで、賛否あったが。
そして、Get Back。
やたら、明るいビートルズが描かれたが、実は、ネガとポジが上手く表現されている。
自分達がどこに行くのかわからない4人が、描かれている。
結局、その後、外からいろんな人が入って来て、崩壊してしまう。
リヴォルバーのスペシャル・エディションは、4トラックの時代の、曲の作られた方がわかって、秀逸。
デミックスの技術を活用。
リボルヴァーは、90年代の空気に合うということで、今は、ビートルズの最高のアルバムという評価も。
Tomorrow Never Knowsなど、ジョンのポールへの対抗心が見え見え。
その後、ブルース・ロックに走り、ポールとぶつかる曲は作らなくなった。
Mind Games の、メディテーション・バージョンは、ショーンの作品だが、手法は、5年前に流行った手法という。
リサイジングという手法で、本来の曲の長さの数十倍に伸ばして、瞑想しながら聞く。
その他にも、4人の作品が、新旧とりまぜながら、大量に出た。
それぞれ、評価できるポイントがある。
そして、極めつけは、Now And Then。
74年に詩が作られ、曲は78年に作られた。
それが、結構大胆に編集され世に出たが、この編集は、ポール以外はできなかった。
サビをカットしたり、スライドギターを入れたり。
そもそもこの曲は、ヨーコ向けだったのか、メイパン向けだったのか、ポール向けだったのか。
ちなみに、評判いまいちのジャケットは、デビューアルバムのジャケット写真の手すりの角度を意識したものだったという。
たまたまか、意図的か。
とにかく、話題作りが上手い!
今年も、アンソロジーのリミックス、ポールの新アルバム、ラバー・ソウルのスペシャル版など予想されるとのこと。
本講座は、今回で終了だが、夏から第二弾として、ソロの作品評価の10回シリーズを予定しているとのこと。
これまた楽しみ。