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今日は、関西ついでに、和歌山の神社を回った。
この年になって、和歌山の和歌は、和歌の和歌と気づいた次第。
和歌山市駅にいたこの電車は何だったんだろう?
めでたいでんしゃ?
和歌山市駅は、南海電車、和歌山駅は、JRらしい。
正味6時間で、こんなに回れたのは自分でも凄い?
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まずは、紀伊国一宮の、日前(ひのくま)神宮、国懸(くにかかす)神宮。
2社、きれいに並んでいる。
両社総称して、ひのくまさんと呼ばれている。
天照陽乃大神の前霊に座した日前大神国懸大神を祀るという。
戦国時代に荒廃したが、紀州藩主の徳川頼宣により再興された。
頼宣は、今の和歌山城を作り、吉宗の祖先にあたり、徳川の時代の紀州の基礎を作った人と言える。
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こちらが、国懸神社だが、瓜二つ。
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次に訪れたのは、同じく和歌山市内にある、伊太祁曽(いたきそ)神社。
続日本紀に登場する。
和歌山駅から、わざわざここまで支線が通っている。
元は、日前神社のところにあったが、この近所に遷座し、713年に現在の地に移ったとされる。
素戔嗚尊の子の五十猛命(いそたけるのみこと)を祀っている。
五十猛命は、日本の国中に木種を播き、最後にここに鎮まり、木の神として知られている。
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次に訪れたのは、丹生都比売(にうつひめ)神社。
ここは、和歌山からは、ちょっとあって、高野山の登口付近にある。
主神の丹生都比売大神は、高野山の地主神とされ、ユネスコの世界遺産にも指定されている。
諸々の災いを払い退け、一切のものを守り育てる女神。
かつては、本社にお参りしてから、高野山に登ることが、習慣だった。
この楼門は、重文。
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この4棟が本殿。
重文に指定されている。
第二殿は、高野御子大神(たかのみこのおおかみ)を祀る。
弘法大師を高野山に導いた。
第三殿は、大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)を祀る。
食べ物を司る神。
第四殿は、市杵島比売大神(いちきしまのひめのおおかみ)を祀る。
財産と芸能の女神で、弁天さまとしても知られる。
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石塔婆。
13世紀のものという。
この辺で、空海は、瞑想したと伝えられる。
寺社分離の際、ここに移されたらしい。
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ここに御影堂等があった。
北條政子の寄進によるもの。
本社も紀伊国一宮。
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再び、和歌山の方に戻って、訪れたのは、玉津島神社。
万葉集にも、読まれた古社。
三柱の女神をお祀りし、その中の衣通姫尊様(えどおりひめのみこと)は、和歌の神様として親しまれている。
和歌の浦を臨める景勝地。
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鹽竈神社は、かつては、波打ち際にあったようだ。
玉津島神社のお祓い所だったらしい。
鹽槌翁尊(しおづちのおじのみこと)を祀る。
鹽槌翁尊ほ、釣り針を無くした山彦に、海神のところへ行くよ海教え、送り出した神様で、安産の神としても知られる。
ここは、全国13ヵ所ある製塩を伝えられた場所の9番目とされ、宮城県の塩釜神社は、13番目となる。
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江戸時代にも風光明媚なところとして、有名で、美しい橋も残る。
金沢八景を思い出す。
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風景は、ずいぶん変わってしまったのだろうが、今も美しい。
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紀州東照宮。
家康公を祀るが、紀州初代藩主の徳川頼宣公が、1621年に建立した。
まさに、東照宮で、左甚五郎や、狩野派の作品が、見られる。
関西日光とも呼ばれる。
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楼門も、本殿も重文だが、特に、本殿の装飾が素晴らしい。
階段も凄くて、各厄年の段数ある。
紀伊國屋文左衛門も登った。
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対岸にあった紀三井寺。
ゴージャスなお寺だった。
和歌浦を見下ろせる景勝地にある。
770年に、唐僧・為光上人により開基された。
三井寺の名は、山内から湧き出す三つの霊泉から来る。
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日本最大の木造の観音様。
本当かは、わからないが、素晴らしい仏像だ。
4時半で観音堂はクローズなので、ぎりぎりだった。
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さらに中心部に戻って、最後は、和歌山城。
5時最終入城で、5時半クローズ。
こちらもぎりぎり。
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天守閣からは。360度見渡せる。
淡路島から、高野山まで。
ここは、市街地か、北西方向。
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和歌山城も見学できた。
紀州徳川家に纏わるお宝が多く展示されている。
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徳川吉宗像。
誇り高き紀州を体で、感じることができた。
高野山にも、また参拝したい。