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ドイツの中小企業

2013-08-10 11:11:22 | 13期生のブログリレー
こんにちは13期生のTommyです。
前回のブログにも書きましたが、先月一足早い夏休みでドイツ旅行に行きました。

実は 数年前から水彩画(正確には水彩色鉛筆)を習っております。今回の旅行では、私の絵の先生のアレンジで、他の生徒さん達と一緒に、ニュルンベルク近郊にある画材メーカーのワークショップに4日間参加して来ました。一日は工場や会社の博物館(お城)を見学し、そのあと三日間は絵のレッスンです。

二日目にこの会社のスタッフと会食する機会がありました。印象深かったのは、アジア地域担当のマーケティング・マネージャーの話。彼はドイツワインと40度の焼酎(日本からの土産)をガブ飲みしながらこう語っていました。

「この会社は株式をオーナー家で100%保有する完全なプライベート・カンパニーで、株式の公開を行ったことは無い。ドイツの経済が欧州の中で強いのは、このような強い中堅企業がグローバルに活躍しているから。大企業が株式市場の変動に大きく左右される一方、こういった底力のある非上場の中堅企業が、株式市場の変動の影響にさらされずに安定した経営を続けられるからこそ、ドイツの経済が安定しているのだ」

まるで中小企業白書から引用したような中小企業論が印象に残ったので帰国してから少々調べて見ました。
調べてみると確かに彼の言葉を裏付けるかようなコメントが通商白書にありました。以下要約です。

中小企業が積極的に国際展開を行っていることがドイツの海外事業の大きな特徴。海外事業を通じて、世界シェア一位や二位を獲得するような企業が生まれている。ドイツはこの「隠れたチャンピオン」に代表される分厚い中堅企業群が製造業の競争力を担っている。隠れたチャンピオンは、世界シェアを確保するため、製品、技術を得意分野に特化させ、グローバルなマーケティング活動を行っている。
(「通商白書2012」より要約)

日本企業の海外展開も大企業中心でしたが、徐々に中堅、中小企業の進出が増えて来ていると思います。 EUという陸続きの市場をもつドイツと事情は異なると思いますが、技術力や品質に強みをもつ企業が多いという点では共通点も多く参考になるのではないか、と思いました。

それにしても、このマーケティング・マネージャー、30代前半でまだ入社三ヶ月というのに、しっかりとした見識をもっており、この会社、良い会社だな、と(私もドイツワインと焼酎で思いっきり酔いながら)思いつつ、日が長いドイツの夏を満喫して来ました。

さて、今月のプロコンは診断実務。暑さに負けないよう頑張ります!

コメント (3)
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