こんにちは。田村隆一郎です。
先日、小中学校の健康診断で義務付けられている座高の測定を廃止する、という報道がありました。
小中学校では、身長、体重、座高を測定しているが、座高については「ほとんど活用されていない」ため、廃止するそうです。
私はこれを知ったとき、惰性でやり続けていることの怖さを、改めて感じました。
座高の測定は、1937年から始められたそうです。
つまり、80年近く、「ほとんど活用されていない」ことをやり続けている。
確かに、私自身も座高の高さを気にしたことはありません。
測定するほうは、「測ることが当たり前」、「決まりだから」といった感じて、何の疑問も持たずに行っている。
ところが、実は意味のないことだった、ということです。
私は、業務改善のコンサルティングや研修を行う機会が、多くあります。
そこでは、意味のないムダな仕事はなくしましょう、と言っています。
「その仕事をするのが当然」とか、「前任者から引き継いだから」とか、「(ISOなどの)決まりだから」といった考え方は一旦捨てましょう。
その仕事が本当に付加価値を生んでいるかどうかを考えてみてください、と伝えています。
惰性でやり続けるのではなく、「この仕事の目的は何なのか」ということを、改めて考えることが大切だと思っています。