東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

二八(にっぱち)

2014-02-05 19:58:18 | 13期生のブログリレー

皆さん、こんばんは。三好康司です。

前回の育成塾は、風邪で参加できず大変残念に思っています。

 

早いもので、もう2月ですね。ブログも11回目となりました。

 

大阪で営業部隊に所属していたとき、2月と8月はビジネスが落ち込むのは仕方がないと言われていました。業界の方々と話しをしていても、「最近の商売はどうですか?」、「今月は二八(にっぱち)やから、ちょっとしんどいですわ。」みたいな会話が良く飛び交っていました。

 

「二八」は景気は落ち込むと言われる理由は諸説ある様ですが、

 

1) 年間で一番寒い時期である2月と、一番暑い8月に出歩くのがみんな億劫で、物を買いにいかなかったこと。

2) 昔は食料品と日用品以外で、メインになる買い物が衣料品だったため、わざわざ寒さ、暑さのピークに着るものを新調しなかったこと。

3) 8月はお盆休みや、休暇を取る人が多かったこと。

4) 2月は正月明けで、正月にお金を使った反動が現れること。

5) 大工などの建築の場合、正月明け早々の2月や、先祖が帰ってくる8月に家を建てる人が少なかったこと。

 

以上により、消費行動が冷え込む傾向があり、そのため商売人の間で言い訳も含め、「二八だから売れない」と言われ出したみたいです。

 

では、「二八」は今でも消費が落ち込んでいるのでしょうか。経済産業省統計で確認してみました。

 

  

【平成25年1~3月】

  平成25年1月 11兆2320億円

  平成25年2月 10兆5320億円

  平成25年3月 12兆3680億円

なるほど、2月の小売業販売額が一番低くなっています。やはり、年末年始にお金を使いすぎた反動もあるのでしょうか?

 

では、夏場は?

 

【平成25年7~9月】

  平成25年7月 11兆7490億円

  平成25年8月 11兆3130億円

  平成25年9月 10兆9920億円

実際は、9月の方が8月より、小売業販売額は低くなっています。

8月はアイスクリーム、ビール、エアコンが良く売れる時期であり、最近では8月の消費が良くないとは言えない様です。

 

では、売れ行きが落ち込むと言われる時期への対応を、企業はどの様に行ってきたのでしょうか?

 

1) バレンタインデーは、大手菓子会社M製菓が2月の売上を目指しキャンペーンを張った結果、根付いた習慣。

2) 節分に恵方巻きを食べることも、大手コンビニチェーンF社が2月の売上への対策としての仕掛けたもの。

3) 土用の丑の日に鰻を食べる様になったのは、夏は暑くて鰻を食べないので仕掛けたもの。平賀源内がキャンペーンを張ったとか。

4) (二八とは関係ないですが)June Brideについても、梅雨の時期に対するブライダル業界の集客戦略の一環。

以上の様なことが言われている様です。

 

毎月の売上を平準化しようという企業努力には、本当に頭が下がりますね。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする