皆さん、こんばんは。三好康司です。
前回の育成塾は、風邪で参加できず大変残念に思っています。
早いもので、もう2月ですね。ブログも11回目となりました。
大阪で営業部隊に所属していたとき、2月と8月はビジネスが落ち込むのは仕方がないと言われていました。業界の方々と話しをしていても、「最近の商売はどうですか?」、「今月は二八(にっぱち)やから、ちょっとしんどいですわ。」みたいな会話が良く飛び交っていました。
「二八」は景気は落ち込むと言われる理由は諸説ある様ですが、
1) 年間で一番寒い時期である2月と、一番暑い8月に出歩くのがみんな億劫で、物を買いにいかなかったこと。
2) 昔は食料品と日用品以外で、メインになる買い物が衣料品だったため、わざわざ寒さ、暑さのピークに着るものを新調しなかったこと。
3) 8月はお盆休みや、休暇を取る人が多かったこと。
4) 2月は正月明けで、正月にお金を使った反動が現れること。
5) 大工などの建築の場合、正月明け早々の2月や、先祖が帰ってくる8月に家を建てる人が少なかったこと。
以上により、消費行動が冷え込む傾向があり、そのため商売人の間で言い訳も含め、「二八だから売れない」と言われ出したみたいです。
では、「二八」は今でも消費が落ち込んでいるのでしょうか。経済産業省統計で確認してみました。
【平成25年1~3月】
平成25年1月 11兆2320億円
平成25年2月 10兆5320億円
平成25年3月 12兆3680億円
なるほど、2月の小売業販売額が一番低くなっています。やはり、年末年始にお金を使いすぎた反動もあるのでしょうか?
では、夏場は?
【平成25年7~9月】
平成25年7月 11兆7490億円
平成25年8月 11兆3130億円
平成25年9月 10兆9920億円
実際は、9月の方が8月より、小売業販売額は低くなっています。
8月はアイスクリーム、ビール、エアコンが良く売れる時期であり、最近では8月の消費が良くないとは言えない様です。
では、売れ行きが落ち込むと言われる時期への対応を、企業はどの様に行ってきたのでしょうか?
1) バレンタインデーは、大手菓子会社M製菓が2月の売上を目指しキャンペーンを張った結果、根付いた習慣。
2) 節分に恵方巻きを食べることも、大手コンビニチェーンF社が2月の売上への対策としての仕掛けたもの。
3) 土用の丑の日に鰻を食べる様になったのは、夏は暑くて鰻を食べないので仕掛けたもの。平賀源内がキャンペーンを張ったとか。
4) (二八とは関係ないですが)June Brideについても、梅雨の時期に対するブライダル業界の集客戦略の一環。
以上の様なことが言われている様です。
毎月の売上を平準化しようという企業努力には、本当に頭が下がりますね。