東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

どう伝えるか

2014-08-07 23:55:52 | 塾長からのメッセージ

こんにちは、塾長の鴨志田栄子です。

今日は、「伝える」ことの難しさについて、綴ってみたいと思います。

今、10月に開催される朗読コンサート(発表会)に向けて、毎週日曜日、練習を繰り返しています。
発表会では、物語(沖縄の「赤いソテツの実」)と、詩を複数人で群読します。

過去に、3回の発表会に出ました。今回は4回目ですが、発表会の練習は、収穫するものがとても多いのです。

まず、声を通じて、聞き手にイメージを伝えることの難しさに直面しています。

たとえば、私は、今回、「虹の足」という詩を、2人で読むのですが、このタイトル「にじの あし」の発声で「足」が聞き手に伝わるかどうかがポイントとなります。このときは、「し」をきちんと丁寧に発音することを意識しています。

他には、童話の中で「赤いすべすべした木の実」というフレーズを読むのですが、「あかい」は「か」のトーンを少し高くだすことがポイントです。そして、子音の裏にある母音を丁寧に発音することです。

もちろん、お腹から出す声は、基本の「き」です。

自分だけでなく、他の人に対する先生のアドバイスも、とても参考になります。
「ま」の取り方、イントネーション、すべてに意味があるからです。

詩や物語の読み込みが浅いと、字を追う読み方になってしまい、「伝わらない読み方」になります。先週、私が受けた指摘は、「聞き手に学んでもらおうという読み方ではなく、自分が学んでいる読み方である」 でした。すなわち、声が前にひろがっておらず、語りかけが弱いとのこと。

朗読やナレーションは、とても奥が深いです。
私が忙しい中にも継続して、ボイスのトレーニングを続けられるのは、この奥の深さにはまっているからでしょう。

発表会は、10/19 それまではほとんど毎週日曜日のお稽古が予定されています。 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

管理職の役割 - 日本では・・・?

2014-08-07 01:08:22 | 14期生のブログリレー

プロコン14期生の長田真由美です。


10年のヨーロッパ勤務後、日本の本社勤務に戻って驚いたことが2つあります。

1つは、管理職でない社員、いわゆる平社員の優秀さ。

それは頭がよく複雑な仕事を迅速にこなす、ということだけではありません。高卒・大卒・院卒などの学歴に関わらず、頭も手足も非常によく動かしていることや、他部署からの頼まれ事は、会社のために必要と思えば上司から言われなくても自分の判断で引き受けてやっている気働きも含めて、です。

ヨーロッパでは、新入社員であっても、ビジネスのために必要であっても、大卒・院卒社員は手を動かしてルーティンワークをこなすことは殆どありません。

日本では、在庫管理の観点で、需要予測・生産管理の業務は製造業でのビジネスの基本と言われるので、システム自動出力レポートだけで不十分であれば、システムでのレポート開発が完了するまで何もしないなどということはなく、自分で必要なExcelレポートを作成して、何とかビジネスの用に資するよう頑張ります。

が、ヨーロッパでは、毎週Excelレポートを手で作るような仕事は大卒社員のすることではない、サプライチェーンを専攻した自分はサプライチェーン戦略を考えるのが仕事だ、となりますし、大卒でない社員はビジネスや会社業績に関心のないケースが多かった。

そのため、会社業績に直接影響を与える需要予測・発注担当の募集に、会社業績に関心のない人材しか応募して来ません。採用後、その仕事の面白さに目覚め、大変熱心に頭も手足も動かしてくれる担当者もいますが、そうでない場合がほとんど。

担当者が変わる度に需要予測・発注の精度が著しく変わり、管理者の業務内容チェック負担はばかになりませんでした。そのため、レポートや需要予測を出来る限り自動化しようと躍起になったものです。


日本でもう1つ驚いたことは、管理職が部下の業務内容をあまり管理していないこと、でした。

ヨーロッパでは、他部署からの新規依頼を自分の判断で引き受けてこなすことはほぼ無いので、そのような新規依頼は必ず、「これは私の仕事ではない」と現場から管理職に判断が回ってきます。管理職は、相手に対して断るか、引き受けるなら自分の部署の誰に頼むかを真剣に考えて判断せねばなりません。自部署の誰かに頼むにも、「何故私がやらねばならないのですか?」と必ず聞かれ、彼らが納得する答えを説明しないと、その仕事を引き受けてくれる人が見つからないからです。

翻って日本の本社で、ある管理職が「あいつは何故あんなに忙しいんだ? 要領悪過ぎるんじゃないのか?」とつぶやいているのを聞いて、びっくり。「え? 自分の部下が何をやっていて、何故忙しいか知らないの?」 その彼は、他部署から来る業務上必要な依頼をかなり引き受けていたために忙しいのを私は本人から聞いていました。

ここでは、平社員が上司に言わずに新規仕事を引き受けてやってしまう、という日本的な問題もあります。が、一方、管理職の方も、部下たちが重要でないかもしれない仕事も引き受けて忙しいのであれば、そのために会社として自部署として優先度の高い仕事に使うリソースが減っている訳ですから、やはり管理職として必要な管理をしていないことになります。

 

日本の現場の優秀さ、労働力の質の高さは、間違いなくこの国の競争力の重要な部分を占めていますが、それが平社員には「上司に認知されない長時間労働の一因」となり、管理職には「部下が自分たちで何でも引き受けてやってくれるために、自分では判断・管理しなくてもいい怠惰」につながっているように思えました。

ここで、上司・部下ともに、「好業績を維持しつつ、定時に帰るぞ!!」と強く決心し、各業務・新規依頼の優先度を常に考え合意しながら働けば、ドイツ人のように「週35時間労働、年間5週間休暇、欧州一の経済力」が達成できる・・・ かな?

 


 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする