こんにちは、14期生 増田雅好です。
お盆をふるさとでのんびりされている方も多いと思いますが、皆さまに質問です。
居酒屋を選ぶ時、何を基準にしていますか?
「安い?」「美味しい?」「楽しい?」「日本酒の銘柄が豊富?」
リピート率が65~80%の居酒屋があるとしたら行ってみたいと思いませんか?
横浜で2006年から毎年開催されている居酒屋甲子園というイベントがあります。
居酒屋甲子園 http://izako.org/mces/index/00001
これは、『居酒屋から日本を元気にしたい』という思い持つ、全国の同志より開催された外食産業会に働く人が最高に輝ける場を提供する大会です。
外食産業で働く人が夢や誇りを持てる大会にすることを目指し、全国から覆面調査ランキングで上位になった店が思いや取り組みを発表します。
決勝戦を観覧しに行ったことがありますが、そのエネルギーには圧倒され、度胆をぬかれました。
この居酒屋甲子園で優勝した会社の人事担当の方と話をする機会があり、このエネルギーの源は何なのか興味深くお聞きしました。
この店は、アルバイトがスゴイ。お客様を喜ばせるためなら『なんでもあり』なのです。 リッツカールトンのクレド的な・・・?。
また、300名のお客様の名前を覚えていて、前回食べたメニューをデータ化し今日のメニューを提案するというアルバイトもいるそうです。
また、目標数字はないけれどアルバイトにも年度経営計画が渡され、月度、週、日の自分の行動計画に落とし込まれているので課題は何か明確になっているとか。
聞いているとやらされ感がありそうですが、アルバイトは楽しんでやっていようです。しかも、この人手不足の折、アルバイトはしっかり充足し、離職率は低い。
こんな居酒屋だから、お客様は喜んでやってくる。
従業員満足度の高い会社は、顧客満足度も高まる。結果、付加価値が高まり利益が高くなる好循環を生む。
うまく行っている会社は、強い。
一方では、外食産業では時給を高くしても人員が集まらず、その結果長時間労働を強いる「ブラック企業」と言われる会社や夢ややりがいをぶら下げて若年者雇用層を搾取すると批判を浴びる企業もあり、企業の姿勢が問われています。
昨今は、年収や肩書より自分の生活を重視する層が増加し、価値も多様化しています。
外食産業の長時間労働且つ、低賃金。改善は当然必要。しかし、賃金だけにとらわれず承認欲求が満たされモチベーションを高めて仕事が出来る仕組みは、今後も色々な企業に求められることでしょう。
今までは、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」32年間1位の加賀屋のような高級店ゆえに上質のサービスを提供するために工夫をこらしてきましたが、地方都市にある通常価格帯の居酒屋が顧客を喜ばせることに知恵を絞り上質なサービスを提供する時代に変化してきている。
外部からは外食産業で「夢ややりがい」をちらつかせ働かせることに賛否両論ありますが、価値観があう仲間と楽しく働く「従業員満足」とそれによる「顧客満足」が融合し、会社の利益が高まる。そして、会社はその利益を従業員がチャレンジしたいワクワクする新たなステージを用意し、上昇気流にのる仕組みを考える。
夢や利益を追求するのではなく、働く人がやりたいアイディアを提案し会社を動かす。
楽しく働くために利益を追求するという新たなスタイルを求める会社だと感じました。
聞くだけではなくファクトファインディング!
8月末、アルバイトの育成が上手でリピート率が65~80%の秘密の理由を地方都市にあるその店に行って確かめてきます。
駄文となりましたが、最後までお読みいただき有難うございました。