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皆様こんにちは、14期生の中川です。
今日は、私の大好きな、また世代を超えた人気を誇るサザンオールスターズの強さの秘密について記したいと思います。
私がサザンオールスターズのデビュー曲、“勝手にシンドバット”(1976年)を聴いたのは高校1年の時でした。
当時は歌謡曲全盛で、多くの歌手がデビューしてはすぐに消えていく競争の激しい時代でした。デビュー曲を聴いた私の最初の印象は「また変なバンドが出てきたな、すぐ消えるだろう」というものでした。
しかし予想に反し、ヒット曲は続き、「いとしのエリー」で、その実力は広く世間に認められ、人気も不動のものとなっていきました。
その後の活躍は多くの方がご存じの通り、2009年に無期限活動休止を発表しましたが、昨年6月、デビュー35周年の日に活動再開を発表、再び懐かしいメロディや独特の桑田節を披露、サザンの音楽で青春を謳歌した中年世代には、たまらなくうれしい復活となっています。
さて、サザンの人気は、音楽そのものの素晴らしさや独特の桑田節にあることはいうまでもありませんが、それだけでは説明がつきません。
サザンのデビュー後も多くのグループがデビューしておりますが、その大半は、結成後解散しています。解散は色々な事情があっての結果ですが、グループを支持していたファンにとっては残念なことです。
サザンの場合、大半の曲は作詞・作曲、リードボーカルが桑田佳祐さんであり、桑田さんの実力が突出しているように見え、経済的理由からは解散も合理的なようにも思えます。
実際桑田さんは、KUWATA BANDやソロでの活動もしています。しかし、サザンが解散することはありませんでした。
ファンにしても、桑田さんの音楽を聴きたいだけであれば、KUWATA BANDでも十分なはずですが、多くのファンは、2009年の活動休止宣言後、サザンの復活を待ち望んだのでした。
何故ファンは桑田さんの曲をソロやKUWATA BANDだけではなく、サザンの音楽として聴きたいのか。
それはサザンのメンバー5人が醸し出す“独特の雰囲気、清潔感、仲の良さ”が支持され、愛されていることが理由だと思います。
そしてその“独特の雰囲気、仲の良さ”の源泉は、音楽(=仕事)に対してメンバー全員が真剣に取り組んでおり、音楽を通してメンバー5人がお互いを信頼し、尊重し合っていることにあります。KUWATA BANDにはなくて、サザンにあるものを、桑田さん自身も良く理解しているのではないでしょうか。
昨年復活時のインタビューで、原坊(桑田さんの奥様)が、「サザンのメンバーとして再び一緒に音楽活動できるのが、本当に嬉しい。」という趣旨のことを仰っていましたが、音楽を通じて各メンバーがお互いを信頼することから生じる“独特の雰囲気、チームワークの良さ”を体現した言葉だと思います。
海千山千の芸能界に身を置き、独特の下ネタを連発しながらも、極めて清潔感のあるバンドをデビュー以来維持しているのはサザンだけかもしれません。
翻って我々は、サザンのように35年も同じ仲間と一緒に仕事をしているということは、なかなかないことと思います。
但し、たとえ短期間であってもチームで仕事を行う時は、個人として真剣に仕事に取り組むのと同時に、チームメンバーを信頼し、尊重し合っていくことが出来れば、気持ちよく仕事が出来、立派な成果につながるものだというのが、サザンの強さの秘密での教訓でした。
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前回分(9/29):期末日
皆様こんにちは、 14期生の中川 浩です。
本日は9月29日、明日は上半期の期末日です。今日は期末日についての思い等を記したいと思います。
期末日は、多くの会社やそこで働く従業員にとって節目となる日です。
皆様はどのような期末日をお迎えでしょうか?
期末日は私(銀行員)にとっても様々な思い出があります。
社会人になりたての頃は、期末日を無事に超えられるかどうかでとても不安になりましたし(一度は十二指腸潰瘍になりました)、営業になってからは目標をクリア出来るかどうか、また審査担当の頃は、期末に向かって無理筋の案件を営業が持ち込んでくるのに対して、如何に説得するか、等で随分悩んだ記憶があります。
今から思うと常に目標に追いかけられていたのかもしれません。
嬉しい思い出として、新入社員時代の定期預金獲得目標達成があります。昭和60年代当時は未だ規制金利の時代で、銀行の営業は定期預金獲得が中心であり、新入社員の私にも僅かながら目標が張られ、地元の住宅街を回っていました。中々獲得が出来ず、期末日も近づき途方に暮れていた時に、数回訪問したある家庭の奥様が私を指名して定期預金を作って下さったおかげで目標達成、感謝と安堵したものでした。
逆に目標を達成できずに悔しい思いをした期末日も多々あります。
いずれにしても期末日を巡り、様々な思い出が積み重なって社会人29回目(?)の上半期期末を迎えることになります。
さて、我々の顧客である多くの中小企業も明日が期末日です。
多くの企業が期末日に向かって締めを行うのは必然であり、多少の無理をお願いするのはお互い様ですが、業績不振の中小企業、大企業との力関係で苦戦を強いられている中小企業には配慮・注意が必要です。
特に期末日の資金決済に会社の存亡がかかっている場合等は、取引企業と交渉の上、締め日を優先するのではなく、当該中小企業の置かれた状況に合わせていただくことも必要になってきます。
私達診断士も、顧客の状況を把握、アドバイスするだけでなく、場合によっては顧客の取引企業や金融機関との交渉(締日を延長する、決済金額を分割する等)も行う等、行動する診断士、役に立つ診断士を目指したいと思います。