こんにちは。田村隆一郎です。
昨今、人手不足ということが話題になっています。
大手牛丼チェーンでは、人手が確保できないため、深夜営業を取りやめざるを得ないというニュースもありました。
私は、運送業や物流業の経営改善の支援を行う機会が多いのですが、運送業も人手不足が大きな課題となっている業界です。
『とにかく、ドライバーが足りない。』
このような切実な声も、よく耳にします。
そして、『ドライバーの採用を掛けても、応募がほとんどない』とも。
そのため、多くの運送会社で、「トラックも仕事もあるが、トラックを動かすことができない」という事態に陥っています。
ドライバー不足の要因は、何と言っても労働条件が良くないためです。
賃金が低く抑えられ、かつ長時間労働、重労働といった状態なので、ドライバーになりたがる人が少ないのです。
ここ十年以上、景気低迷時に運賃の低下が進み、そのためドライバーの賃金を下げざるを得ないという状態が続きました。
しかし、ここへ来て運送需要が回復し、一気にドライバー不足が露呈しました。
これを解消するには、とにかくドライバーを確保するしかありませんが、そう簡単にはいきません。
一部では、運賃の値上げに成功しているところも出てきていますが、ドライバーが魅力ある職種となるには、相当の時間が掛かりそうです。
トラックが動かないがために、「物流」が「物留」になる。そのような懸念もあります。
さて、そんな内容の私のコメントが、今週の『週刊プレイボーイ』に載っています。
もし機会があれば読んでみてください。