皆さんこんにちは。富岡です。
私の住む町、大田区は東京で一番銭湯が多いのです。
46箇所あります(うち1箇所は休業中)
私と小2の息子は銭湯が大好きで、二人で湯に行くのが
週末のささやかな楽しみです。
そんな折、「大田銭湯めぐり2014スタンプラリー」が
開催されることを知り、私と息子はこれにチャレンジする
ことにしました。大田区を4つの地区に分け、1地区選んで
その地区の銭湯をまわってスタンプをもらうという企画。
うちの近所はD地区。12箇所の銭湯をめぐりました。
まわってみてわかったことがあります。
ふだんわれわれが通う「久が原湯」が他の銭湯と比較して
圧倒的に優れていて、集客に成功しているということです。
久が原湯の成功要因は3つ。
1.設備投資:何年か前に大胆なリニューアルが行われたと
思われます。シャワーは稼働式(他の銭湯はほとんど固定)
銭湯内に大型のテレビが設置されている(大相撲のときなど
みんな観ている)、子供が喜びそうな駄菓子がフロントにおいて
ある、など。
2.温度管理:久が原湯は小さな子供をおそらく意識していて、
ぬるめです。ただ、べつに熱い風呂も用意されています。
温度管理は銭湯にとって最も重要なことかと思うのですが、
意外と無頓着なところが多いのです。別の銭湯でえっらく熱くて
とてもじゃないけど入れないところがあって、帰りがけに文句
言ったら、おばさんは「水でうすめていいです」と言う。しかし
ほかのお客さんの手前、勝手にうすめるのは気が引けるものです。
3.接客:スタンプラリーの用紙を出したとき、「まあ、ありがとう
ございます!」というようなコメントを言ったのは久が原湯と
もう一箇所だけ。ともに40代くらいの女性でした。ほかの銭湯は、
ただ無造作にスタンプを出して押しただけでした。
以上のような取り組みで、久が原湯は既存のお客+小さい子連れの若い
家族層を呼び込み、成功しています。
もはや内風呂率100%近い状況のなかで、大田区に46箇所も銭湯が
残っていることは奇跡に近く、良き文化としてぜひ残ってほしいと思って
います。今回もそのためのキャンペーンのはずなのに、当事者である銭湯側
のノリはイマイチだなーという印象でした。
久が原湯の成功要因3つのうち、設備投資は難しいとしても、温度管理と
接客は心がけひとつですぐできるもの。もっとがんばってほしいものです。
富岡 淳