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銭湯のマーケティング

2014-10-18 22:40:47 | 14期生のブログリレー

皆さんこんにちは。富岡です。

 

私の住む町、大田区は東京で一番銭湯が多いのです。

46箇所あります(うち1箇所は休業中)

私と小2の息子は銭湯が大好きで、二人で湯に行くのが

週末のささやかな楽しみです。

 

そんな折、「大田銭湯めぐり2014スタンプラリー」が

開催されることを知り、私と息子はこれにチャレンジする

ことにしました。大田区を4つの地区に分け、1地区選んで

その地区の銭湯をまわってスタンプをもらうという企画。

うちの近所はD地区。12箇所の銭湯をめぐりました。

 

まわってみてわかったことがあります。

ふだんわれわれが通う「久が原湯」が他の銭湯と比較して

圧倒的に優れていて、集客に成功しているということです。

 

久が原湯の成功要因は3つ。

1.設備投資:何年か前に大胆なリニューアルが行われたと

思われます。シャワーは稼働式(他の銭湯はほとんど固定)

銭湯内に大型のテレビが設置されている(大相撲のときなど

みんな観ている)、子供が喜びそうな駄菓子がフロントにおいて

ある、など。

2.温度管理:久が原湯は小さな子供をおそらく意識していて、

ぬるめです。ただ、べつに熱い風呂も用意されています。

温度管理は銭湯にとって最も重要なことかと思うのですが、

意外と無頓着なところが多いのです。別の銭湯でえっらく熱くて

とてもじゃないけど入れないところがあって、帰りがけに文句

言ったら、おばさんは「水でうすめていいです」と言う。しかし

ほかのお客さんの手前、勝手にうすめるのは気が引けるものです。

3.接客:スタンプラリーの用紙を出したとき、「まあ、ありがとう

ございます!」というようなコメントを言ったのは久が原湯と

もう一箇所だけ。ともに40代くらいの女性でした。ほかの銭湯は、

ただ無造作にスタンプを出して押しただけでした。

 

以上のような取り組みで、久が原湯は既存のお客+小さい子連れの若い

家族層を呼び込み、成功しています。

 

もはや内風呂率100%近い状況のなかで、大田区に46箇所も銭湯が

残っていることは奇跡に近く、良き文化としてぜひ残ってほしいと思って

います。今回もそのためのキャンペーンのはずなのに、当事者である銭湯側

のノリはイマイチだなーという印象でした。

 

久が原湯の成功要因3つのうち、設備投資は難しいとしても、温度管理と

接客は心がけひとつですぐできるもの。もっとがんばってほしいものです。

 

富岡 淳

コメント (1)
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