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■コンビニとコーヒーとドーナツ

2014-11-26 00:00:00 | 14期生のブログリレー

第14期生の高橋裕司です。

私が最近はまっている、というかすっかり定着してしまっているものの一つにコンビニコーヒーがあるのですが、たまたま今週(2014/11/29号)の週刊ダイヤモンドに「セブンが挑むドーナツ戦争」と題した記事が掲載されていたので、コンビニつながりでこれについて書きたいと思います。

そもそもドーナツといえば、ミスタードーナツ(ミスド)だったり、クリスピークリームドーナツだったり、小腹を満たすちょっとしたスイーツとしてニッチな市場を形成しているといった印象ですが、ダイヤモンドの記事によると、実のところ現時点ではミスドの独壇場のようです。2013年のドーナツ市場規模が1,173億円に対し、ミスドは1,030億円の売上高を誇り、実に9割のシェアを握る独占企業とのことです。
1971年に国内のフード系フランチャイズの先駆けとしてダスキン(!)が事業を開始し、2014年3月末時点で1,350店舗を展開しています。
個人的にはフレンチクルーラーが好きで、小学生のころ(約30年ほど前)を思い出させてくれる懐かしい味です。

一方でコンビニコーヒーですが、販売開始後1年ほどで4億杯以上も売り上げたといわれるセブンイレブンの「SEVEN CAFE」を筆頭に、コンビニ各社は一斉に店頭淹れ立てコーヒーを販売するようになりました。
缶コーヒーの存在意義を消失させてしまうのではないか?というだけでなく、スタバやドトールなどのカフェ専門店さえも脅かす存在になっています。
特にセブンイレブンの「SEVEN CAFE」は、原価が40円とも50円とも言われている本格的なドリップコーヒーが1杯100円からというお手頃な価格設定で、衛生面での不安はありますが、今後も同店のキラーコンテンツのひとつとなり得ると思います。

そしてそのコーヒーのお供としての甘いもの。ちょっとパサつくもの。手軽に食べられるもの。そうです、ドーナツです。セブンイレブンでは約1年前から全国でドーナツの試験販売をしていたそうで、近々関西地方を中心に約2,000店舗で本格展開するようです。
全国約17,000店舗の販売網を持つセブンイレブン、片や1,350店舗のミスド。
120円代から160円代辺りが中心価格帯のミスドに対し、セブンイレブンがその圧倒的販売力で100円代中心に価格競争に打って出た場合、ドーナツ市場の勢力図が一気に塗り替わる可能性があります。しかもコンビニはセブンイレブンだけでなく、ローソン、ファミマなどなど。各社参入で、競争激化は必至の様相です。

今回の週刊ダイヤモンドの記事を読んで、子供のころから親しんでいたミスドが衰退してしまうのではないかと思い、ミスドには是非ともがんばっていただきたいと思った次第です。

あと、最近のコンビニやスーパーのプライベートブランド商品戦略は、消費者の選択権を狭めているんじゃないかとも思ったり。お目当てのナショナルブランドが置いてない時は特にそう感じたり。

コメント (4)
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