東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

「生涯現役!」

2017-04-06 20:05:43 | 16期生のブログリレー

「稼プロ!」事務局の小林 隆です。

先日、父が定年退職を致しました。定年といっても、父は御年86歳。
よくぞ、86歳まで仕事をしたものだと思いますが、本人は、生涯現役で行くつもりいたようで、いたって不満な様子。

これは私的な出来事ではありますが、生涯現役を志向する私にとっても、「どうしたら長きに渡り、仕事をし続けることができるのか?」考えるよい機会になりました。

私なりに3つに絞って考えてみました。

まずは、第一に「健康」です。
仕事を続けるには、肉体面、精神面ともに、健康を保つ必要があります。

そのために父が気にしていたのが、食生活。
食生活は、それぞれの体質もありますから、父に合った健康食が他人に合うかはわかりません。
しかし、独自の体調を保つための食の取り方の方法論を持っています。父の場合、3食きちんと食事をする、油物を多くとらない等のいくつかの独自基準があるようです。
体質も異なるので、誰にでも合う絶対的な方法はないかもしれませんが、自分の体調を整えるための方法論を持つ必要がありそうです。

精神面の、安定も必要です。
父は、比較的精神面では安定しているように見えます。
父にも仕事面を中心に、それなりのストレスはあるようですが、ストレスの発散法を知っているというより、ストレスそのものをためないようにしているようです。
専門職に近い仕事の性格も相まって、自分の仕事に集中することで、ストレスに打ち勝つ努力をしていたように見受けれらます。
確かに、過去と他人はコントロールできませんから、自分に集中するというのは、ある意味理にかなった方法です。

反面プライベートでは、家庭のことは全て母に任し、自分は仕事のことだけを考えることができる、
ある意味、大変恵まれた環境にあったように思います。これは、よい理解者を見つけるということでしょうか。

二つ目は、「努力」です。
「努力」といっても様々なものがありますが、
父の場合特に、仕事に必要な最新の知識を常に吸収する学びの努力が顕著であったように思います。日進月歩で進んでしまう、業界に所属していた父は、
学会等に10以上所属し、いつも資料と本の山に埋もれたいました。残念ながら、IT関連の知識やスキルの習得だけは、苦手なようでしたが、専門領域の知識とスキルの研究は、余念がないようでした。

三つ目に「人間関係」です。
社会の中で仕事をする上で、人間関係は、どこでもついて回ります。
関係を円滑にするためのコミュニケーションは、仕事上のコミュニケーションに加え、仕事以外でのコミュニケーションが大切です。しかし、父の場合、飲みにケーションはほとんど行いません。

忙しいこともありますが、外食が嫌い、世俗的な遊びも嫌い、という嗜好性も相まって、夜は仕事がなければ早々に帰宅します。
(若いころは家庭を顧みず、昼も夜も、休みもなく仕事をしていましたが。)

そんな、父がなぜ人間関係を築けたのか不思議な一面もあります。
考えられるとすると、仕事に対する、ひた向きさ、実直さ等の部分を周りが評価し、仕事をオファーして下さったのだと思います。
お世辞ひとつ言うわけでもなく、世俗的な付き合いもほとんど行わない父が仕事の関係者から信頼されて、長く仕事ができたのは、「仙人」とも揶揄?された程の真面目さをもっていたからだと思います。

職種や個性によって人間関係の築き方は異なると考えられますが、仕事に対する「熱意」や「誠意」は人間関係を築くうえで、共通の事項のように思います。
(考えてみれば、研究熱心なのは、「創意」につながるかもしれません。)

身内の人間を、ここまで持ち上げるのは、
少し気が引けますが、長く仕事を続けられるようになるためには、
何が必要か、考えるよい機会となりました。

残念ながら、私には、同じことはできません。 
ただ、そのエッセンスをどのように自分に活かしてゆくのかは、
考えることができます。
「現役で仕事をする」という意味で、私が父に追いつくには、
あと30年仕事しなければならないのですから。

因みに今は、父が早く仕事以外の生きがいを見つけてくれることを、祈っています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする