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浅田真央選手と話すスキル

2017-04-13 23:10:26 | 16期生のブログリレー

みなさんこんにちは!「稼プロ!」16期の姫田です。

 本日は浅田真央選手から学ぶ診断士の基本スキル「話す」能力について書かせていただきます。

 日本中、いや世界に感動を与えた浅田真央さんが引退しました。真央選手について今更詳しく書く必要もないと思います。でも真央選手のトリプルアクセルが見られなくなるのはやはり残念ですね。

 私は真央選手のファンでは有りませんし、とくにアイススケートが好きと言うわけでもありません。私が真央選手を見て最も感動したのは、子供時代の演技でもなく、全盛期の演技でもなく、最後の引退記者会見です。言葉を詰まらせながらも、最後まで笑顔で記者会見を終えた姿に感動を覚えました。

「このような決断になりましたが、私のフィギュアスケート人生に悔いはありません。これは、自分にとって大きな決断でしたが、人生の中の1つの通過点だと思っています。この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたいと思っています。」(原文まま)

この記者会見は感動を与えただけでなく、話す能力についても考えさせられるものでした。 

 「話す」スキルで最も大事な事は何でしょうか?話すことについて様々なスキル、例えば声の出し方、姿勢、レジュメの構成、参加者への気配り、プレゼンの演出、パワーポイントの作成方法・・・。これらは講師向けセミナーや「稼プロ!」でも基本スキルとして学べます。しかし「聞く相手に感動を与えること」が究極の話す能力だと私は考えます。

 先日「稼プロ!」主催のスタートアップセミナーでも話をさせて頂きましたが、診断士にとって「話す」基本スキルは必須です。セミナー講師、研修講師、ファシリテーター、経営者とのコミュニケーションなど話す場面は多々あります。面白い話ができるセミナー講師や研修講師はたくさんいます。でも感動まで与えられる講師はなかなかいないですよね。

 セミナーや研修、経営者との面談では、「よし自分もやってみよう!」と相手に思わせることが大切です。コンサルティングの現場では、分析をして仮説を立て改善提案を行います。仮説が正しければ、行動を促すことで必ず成果が出るはずです。しかしそんなに甘くはありませんよね。仮説が正しくても、行動を促せなければ成果も出ないのでコンサルタントとしては失格です。コンサルの現場で一番難しいのは、経営者や従業員をやる気にさせる事、行動を促す事だと思います。ここにも話す能力(と言うよりは伝える能力)が必要とされます。

 話は浅田真央選手に戻ります。彼女は「話す」ことを職業にしているわけではありません。もちろん話し方セミナー等に参加したこともないでしょう。

 しかし一つ一つ言葉を噛み締めながら、彼女は清々しい笑顔で相手に感動を与えます。これは心の底から沸き起こる感謝の気持ち、自分の苦しい体験等が話す姿から滲み出しているからでしょう。これはテクニックではなく、心を込めて相手に伝えようと思う気持ちが大事、と言うことを意味していると思います。「稼プロ!」で言うところの「誠意」や「熱意」とも通じるものがありますね!

 真央選手の引退記者会見を見て、自分は聞く相手に対して「誠意」を持って接しているか、「熱意」を伝えようと努力しているか、そして「感動」を与えるまで努力しているか、相手のためを思って行動しているか。短い記者会見を見ながら感動しつつも、中小企業診断士としてのあり方まで考えてしまいました。頭の良いコンサル、口が達者なコンサルではなく、朴訥でもいいので誠意と熱意を持って接し、感動までも与えられる、経営者の心を動かすことのできるコンサルタントを目指したいと感じた記者会見でした。

 

 

コメント (4)
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