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2次試験について(2015年,2016年)

2017-10-06 07:30:35 | 17期生のブログリレー

17期生の設楽です。お世話になります。

このブログは5回目の投稿になりますが、これまでほとんど「中小企業診断士試験」については書いていません。理由はいうまでもなく、ここはマスターコースのブログであり、目を通される方は稼プロ!関係者含め診断士の方が大半と考えているためです。

ただそれでも、それでも、直近の2016年度試験合格者として、今回とあと1回くらいは診断士試験のことを書きたいと思います。あと半月でいよいよ2次試験ですね。直前期の受験生の方々へのエール!となれば幸いです。
まず、私自身は2015年度は1次合格2次不合格、2016年度に2次合格し、今に至っています。なお先月、実務補習を受けたのですが、意外にも「得点開示制度」についてあまり知られていないことがわかりました。こちらで見れます。(一番下に記載されているので見逃しそうですが)
なお、開示請求をしてからおよそ1ヶ月ほどで結果が返ってきます。

さて、私自身の得点ですが、以下の通りです。
2015年度: 事例1:40点(C)
      事例2:67点(A)
      事例3:58点(B)
      事例4:61点(A)
      総合:226点
2016年度: 事例1:61点(A)
      事例2:53点(B)
      事例3:61点(A)
      事例4:68点(A)
      総合:243点

今年に入って、いろんな合格者の方と話をする機会がありました。ただ結論からいうと、いまだに「(2次筆記試験は)よくわからない試験」です。得点開示制度が受験生の間である程度広まっても、何が正解で何が不正解なのかよくわかりません。(「ふぞろい」で答えはだいたいわかるという方はいらっしゃいますが。)

2016年度の私の例でいうと、事例2で大失敗しました。うまく書けなかったな、という実感はありましたが、とはいえ事例2でここまで点数が低かったことは模擬試験では1回もありません。上位1割に入ったこともあります。前年が67点だったこともあり、自分の中では得意な事例でした。それでここまで低いとは、、、というのが正直なところです。この事例が難しいというのは、終わった瞬間の(試験会場の)よどんだ空気からも感じてはいましたが・・・。一発勝負というのは本当に怖いです。

事例1は1年目の結果から苦手意識を持っていたので、とにかく一番力を入れて学習しました。模擬試験でも点数が上がらず伸び悩みましたが、2016年度は比較的簡単だった(?)ということもあり、なんとかA判定を取れました。事例1を克服したのが合格の要因だったと思っています。

事例3は最後の第4問(新事業)が物議を醸したのが記憶に新しいところです。「カット野菜」「ソース」のどちらが正解なのか? 私はカット野菜を選択しましたが、資格学校の模範解答ではソースも多くありました。確かに与件には「まず収益改善を図り、その後に」という一文があるので、設備投資が可能と判断し(季節変動要因の少ない)ソース事業に着手するというのは魅力的です。ただ、緊張感が半端ない試験会場で、しかもC社の現状を鑑みて、その上で自信を持ってソース事業を選ぶのは相当勇気がいります。少々つまらない(?)回答ですが、私は生産管理を更に改善し、その延長線上でカット野菜の新事業を行うと書きました。

事例4は、模擬試験で何度も上位1割に入っていたので不安はなかったのですが、蓋を開けてみるとここ10年で最も簡単な事例でした。これでは差がつけられない。。。焦りました。実際、事例4は毎年試験途中であきらめて帰ってしまう方が一定数いるそうですが、昨年は皆無だったとあとで聞きました。それだけ易しかったということなのでしょうが、得点開示してみると意外に差がついています。これは(推測ですが)計算問題ではなく記述問題で差がついたのだと思っています。「答えは合っているのになんでこんなに点数低いの!」という受験生を何人か知っています。。。

以上、私が合格した時の各事例の感想ですが、まとめると、残り半月という状況で受験生の方にお伝えしたいのは以下の3点です。
(1)苦手事例を作らない。これは大変なことですが、どの事例も70点以上取るのは難しく、C判定が1つ入ってしまうとリカバリは相当きついです。残りの時間、とにかく苦手事例に時間を割いた方がいいと思います。
(2)事例4は合格するための必要条件であって十分条件ではない、と思っています。特に記述問題は他の事例以上に因果関係をしっかり書かないと点数に結びつかないと思っています。また事例4が苦手な方は、誰でも取れる問題を絶対に落とさないよう基礎固めをしっかり!
(3)先に書いたようによくわからない試験、です。自分の感触と実際の得点が違うことも多々あります(実際ありました)。なので、「最後の最後まであきらめないこと」が重要だと思っています。想定外の難問が出ても慌てず、終わった事例のことは振り返らず、とにかく一日駆け抜けましょう。

最後になりますが、受験生の皆様のご武運をお祈りしています。それと細かいですが、試験会場には余裕をもって到着するようにしましょう!最後はメンタルの勝負、です!

設楽英彦

コメント (2)
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