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商店街支援と中小企業診断士

2017-10-09 14:48:59 | 17期生のブログリレー

皆さまこんにちは。商店街大好き、稼プロ17期の山本はるかです。
先日の稼プロ合宿でも5分間スピーチを行いましたが、
10月7日は名古屋の女性診断士の定例会で、中小企業診断士と商店街というテーマで話をしました。
その内容の一部を記事にしたいと思います。

 

私が10年ほど前からかかわっているのは、名古屋市の桜山商店街。組合員30店舗程の駅前の小さな商店街です。

大学や病院のある文教地区で、平成27年の二次試験のようにマンションが立ち並び若い世代に人気の街です。

ご他聞に漏れず、車で10分の距離に総合スーパーができたことで、客の流れが変わったということです。

飲食店が比較的多く、これまでも街バルのような食のイベントを開催してきました。

 

①商店街支援の内容
学生時代も含めると、以下のようなことを行ってきました。
・空き店舗活用(週末八百屋)
・店舗審査
・イベント開催(街コン、街バル、街ゼミ)
・ゆるキャラ
・イルミネーション設置
イベント等の企画を行う上で非常に大事だと感じるのは、お店・参加者・スタッフの3者が三方よしであること。
お店の方の営業に支障が起きにくく、参加者にとってコンテンツがわかりやすく、スタッフのサードプレイスとなり得るイベント(場)をつくることが、
何をやるにも成功するポイントとなると感じます。

 

②イベントで商店街は活性化するのか

イベントで商店街は活性化しましたか?とよく聞かれます。
私自身も中小企業診断士として、定量的な結果を求めがちです。
しかしながらご想像の通り、イベントだけで街は活性化はしません。
イベントを通じていかに地域コミュニティを定着化させられるかによります。
それは地域への愛着・サードプレイスとしての機能等々、定性的な結果がゆっくり出るものです。

 

③中小企業診断士と商店街

・助成金
国が後押ししていることで、多種多様な助成金が存在します。
地域・まちなか商業活性化支援事業(中小企業庁)のように、イベント等にかかる経費の助成のようなものもあり、
商店街ステップアップ応援事業(東京都産業労働局)のように、専門家派遣のような助成もあります。
最近のキーワードは活性化計画、空き店舗対策、個店魅力アップ、後継者育成、インバウンド、防災、アーケードといったところでしょうか。
商店街内部に人材がおり既に何か活動をしている場合に、提案やアドバイスという支援ができます。
・イベント企画運営
商店街は複数の事業部のある会社のようなものです。
商店街でのイベントは、事業部を横断したプロジェクトと言えます。
多くの商店街では全体をみて動ける調整役がいないため、プロジェクトの進行役が必要です。
商店街の将来を見据えた提案(事業計画・コンサルティング)、プロジェクトの進行・モニタリングという役割が、
中小企業診断士へのニーズではないかと思います。

 

「商店街のことになると楽しそうに話すけど、何がモチベーションなの?」と参加者の方から質問があり、その場で思考整理ができませんでした。

それから考えたのが、私にとってのサードプレイスが、商店街というコミュニティなのだということ。
自分たちのはたらきかけによって街が変化していく。社会貢献につながる。
これぞ商店街支援の醍醐味ではないでしょうか。

コメント (2)
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