皆様、お疲れ様です。稼プロ!事務局清水です。
18日は情報をお届けできず大変失礼しました。
18日に発信する予定だったブログを投稿いたします。
前回のブログで青果店の活性化について記載しました。
今回はその続きです。
商店街において、存続を希望するお店が売上、利益をアップするにはどうすればよいか、店主やご家族と協議しました。
まずは繁盛していたころを思い出していただき、何が変わったかを分析して、外部要因と内部要因に整理しました。
話し合いの当初は、少子高齢化、大型店の進出、消費税の導入等、外部要因がやり玉に挙げられました。
しかし、それだけでは説明できない部分について深堀りしていくうちに、徐々にお店の問題にも言及していただけるようになりました。一度内部に目を向けるとそれぞれの思いが溢れ、多くの事象が挙がりました。
そして、なぜそれらが発生し、補正できずにいるのかを考えていくと、お店の経営において欠けているのが何なのか気づいていただくことができました。
このお店は、先代が高齢化によりほぼ引退状態の中、店主が現有メンバー(アルバイト含む)で運営しようとしています。そのため、全員が日々のオペレーションに追われ、お客様を引き付ける魅力あるお店作りに時間を使えていませんでした。
また、売上が落ちていくことにみなさん危機感を抱いているのですが、コミュニケーションできない状態に陥ってしまっているため、それぞれがバラバラな対応を行ってしまい、お店のコンセプトがゆらぎ、結果としてお客様からすると品ぞろえが不明確で、買いづらいお店になっていました。
そして、そのことにうすうす気づきながらも、建設的な意見交換ができず、年月を経ている状況でした。
今回の合同打ち合わせより前に、個別にお話を聞いていたのですが、その時はもっと家族間でお店に対する温度差があるのかと思っていました。しかし、実態は違っていて、皆さま、同程度の熱量を持っているにもかかわらず、コミュニケーションをとらないことによって、それぞれが勝手に相手の心境を判断してあきらめていたこともわかりました。
このお店は他社と差別化できる魅力ある商品と人材を今もお持ちですが、事業承継前に深刻な労働力不足に陥り、推進力を失ったことでお客様に良い部分が見えなくなってしまっています。
もちろん、外部環境も大きく変わっているので、昔のやり方に戻すだけでは元には戻せず、経験値に新たなアイデアを盛り込んで付加価値をつけて宣伝する必要があります。
また、労働力不足の解消には人件費上昇や育成時間の捻出を伴うため、慎重な対応が求められます。そのため、まずは補助金活用も視野に入れながら起爆剤になりうる対応を検討して、復活に向けて支援したいと思います。
あまり具体的には記載できませんが、コミュニケーションの重要性を再認識した一件でした。