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「社員に任せるから会社は進化する」を読んで

2019-12-08 12:00:00 | 19期生のブログリレー

 皆さん、こんにちは。稼プロ19期生の高橋です。

すっかり寒くなり師走と聞くと何かやらないとと、気持ちが焦るこの頃です。

12月11日に人を大切にする経営研究会で、株式会社日本レーザーの近藤会長が登壇されます。参考図書として『社員に任せるから会社は進化する』とありましたので本をご紹介します。

 

この本は株式会社日本レーダーが日本版のティール組織であることが書かれています。

「ティール組織」について、この機会に学ぼうと思います。

 

ティール組織について、組織は5種類の型に当てはまります。

衝動型…レッド=オオカミの群れ  力による支配

順応型…アンバー=軍隊 指揮命令はトップダウン

達成型…オレンジ=機械 競争に勝って利益を出し、成長を目指す

多元型…グリーン=家族 主体的で多様性をもって働く。大幅な権限委譲。ダイバーシティを認める組織

進化型…ティール=生命体

ティールはカモの羽色という青緑色の一種だそうです。

ティール組織は「自主経営(セルフマネジメント)」「全体性(ホールネス)」「存在目的」の3点が挙げれます。

・自主経営(セルフマネジメント)

 どうすれば売上につがなるか、どうすれば顧客が喜ぶか、自分で考え、行動する。

・全体性(ホールネス)

 言いたいことを言い合い、やりたいことを自由に提案し、本音や本心をさらけ出して組織のメンバーとむきあう。

・存在目的

日本の大企業は“how to do”いかに設けるか、どの様に事業展開するかです。そうではなく”what should be” 「なんとあるべきか」を問いかけます。やり方ではなくあり方を重視します。

日本レーザーははじめ「オオカミの群れ」だったそうです。そのためトップダウンで変革を断行し反発があり、社員30人なのに年間50人の社員が辞めました。そのなかでモチベーションを上げるためにおこなったのが「生涯雇用」でした。辞めたくない社員は決して辞めさせないということでした。それは安心して働ける大切なキーワードでモチベーションの土台となりました。

本の中で様々な日本レーザーでの取り組みが書かれていますので、特に興味があった内容をご紹介します。

○社員とその家族がいちばん大切

会社が社員をもっとも大事な存在であると考えると、お客様を大事にする循環が出来上がります。自分が受け入れられて、信頼され、正当に評価されていると思えると、自分に自信がつき充足感が持てるようになります。

「社員第一」の思想を実践できると、社員はお客様のこと考えるようになります。自分が得ている充足感を他者にも与えようと考えるようになります。会社が社員を大事にすることで、社員はお客様を大事にする。社員から大事にされたお客様は、その社員のいる会社を大事にしてくれる。こういう循環です。

○「2-6-2」のすべてが人財である

人が集まり、集団を作れば、「2-6-2」の割合に分かれるといわれます。上の2割の優秀な人、6割の平均的な人、下の2割の優秀ではない人です。こうした事実を目の当たりにすると、「下の2割を切って、能力の高い新たな2割を採用したほうが、会社は発展するだろう」と考える経営者はいるでしょう。しかし、下の2割に入る人も、決して切ってはいけません。彼らを解雇すると、残りの8割のモチベーションが下がるからです。その結果、組織全体の士気が低下し、職場内の雰囲気も悪化します。下の2割になっても、その人なりに頑張っているけれど、成果が上がっていないケースがほとんどです。人には様々な事情を背負ったりしつつ生きています。組織の中で仕事の成績が下位に落ちたからと言って、その組織から切られるようでは、仲間意識は生まれないでしょう。反対に「自分がよければいい」「私の評価が高ければいい」という利己的な人間がはびこるようになる可能性があります。 

○全員が「圧倒的な当事者意識」を持っている

圧倒的な当事者意識を持つということは、上司の指示があろうがなかろうが、お客様や取引先に何かを言われようが言われまいが、「自分たちの仕事」を主体的、能動的に考え、行動するということです。常に自ら問題意識をもって、何が最善かを考え行動します。このようなありようは個人事業主に似ています。個人事業主のような自立した個人が集まり、自分の仕事に誇りと責任を持って向き合ってます。

○ワクワク、イキイキ、自己効力感を抱いて仕事に取り組む

ティール組織の特徴の一つに「存在目的」があります。日本レーザーの存在目的の一つに「社員がイキイキ、ワクワク働くこと」があると考えていることです。社員には、イキイキ働き、ワクワクした思いを味わいつつ、自己効力感を抱いてほしいし、自己実現してほしいと思っていると言います。「自己効力感」は「自分ならできる」「うまくいきそう」という自分に対する信頼感や期待感のことです。

イキイキ、ワクワク仕事→良好な結果と自己実現→自己効力感のアップというサイクルが出来ると、仕事がとても楽しくなるはずです。

 

私が挙げた事例は、とても羨ましいと思ったことに気が付きました。

もっと社員を大切にすることは、自主的に社員全員がティール組織の実践をすることでした。

 羨ましいと思うだけではなく、どのように取り組んで行けるのかを考えてみます。

社内で、どのようにしてだけではなく、どうあるべきかを考えて仕事に取り組むこと。

ワクワク、イキイキしていくこと、それはやはり同僚とのコミュニケーションをとり、忙しくてもおしゃべりや冗談を言い合える良い関係で、協力して仕事をすることを心がけようと思います。

 

コメント (3)
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