こんにちは。
稼プロ19期の太田一宏です。 師走ですね、昨日から。
師走の定番、この一年を振り返ってを、 話題限定でやってみます。
私の部門のメンタル不調の方が登場人物ですので少し重めなのですが。
私の部門にはメンタル不調をかかえつつ勤務されている方が何人かおられます。
メンタル不調の方と共に働くのは珍しくないでしょうが、
私の部門所属員の2割ぐらいがメンタル休職からの復帰者ですので、 多めだろうと思います。
そのうちのお一人Aさんは、年初めは出社できたりできなかったりでした。 気温や気圧にも影響される方です。
その方の出勤率が下がってきました。 隣の課のメンタル不調の方Bさんがストレス源になっているようでした。
どちらかを別の部門に移せれば話は解決へ近づくかもしれませんが、 そんな有難い部門はなかなか見つかりません。
そこで、席替えをして、接触が少なくなるようにしてみました。
その効果かどうかは分かりませんが、Aさんの出勤率は少しずつ上がってきました。
表情が明るくなり活気が出てきました。 今は担当業務の中に考える業務もいれてみています。
もうおひとりCさん、1年半の休職の後、今年、復職されました。
復職しても仕事をするというよりは座っているのが精一杯でした。 顔に表情はなく気持ちは読み取れません。
周りの方と普通に話せない症状でした。 そんなCさんのいる課に人事異動があり、未経験の方が転入されてきました。
業務分担を変更せざるをえず、Cさんにも現場の監査に出てもらうようにしてみました。
しばらくすると、会議で発言されるまでになりました。 顔にも表情が戻ってきました。
メンタル不調者と共に働くのは通常業務の範囲内であり、 管理職にとってはダイバーシティ・マネジメントの一部です。
一方、そのマネジメントにセオリーみたいなものはあまりなく、
いわゆる個別対応、相手の様子を受け止めて具体的な方法を都度ひねり出す、
現実的にできるのは、それぐらいです。
その方法をひねり出すには管理職側の「気持ち」の部分が欠かせません。
メンタル不調者にも各々ご家族がおられるわけで、 その家族で食卓を明るく囲めるようになってほしい、 みたいな気持ちです。
これまでもそんな気持ちでメンタル不調者の上司を務めてきたつもりですが、 再休職に至らせないくらいがやっとできたことでした。
見た目で分かるくらい表情に活気がでてきた方は今年が初めてです。
管理職を務めて約20年、ようやく初心者マークが外れた気分です。