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金融庁参与が講演会で5分間沈黙

2019-12-22 12:00:00 | 19期生のブログリレー

16期生の大石泰弘です。
年末なので、今年一番衝撃的だった体験のお話をします。
金融庁参与が講演会で5分間沈黙するという私にとっての事件です。

講師は日本銀行 金融高度化センター長も務められた方です。 中小企業の資金調達支援のあり方を模索し、
企業の決算書ではなく 経営者の姿勢など知的資産をきっちり踏まえながら事業性評価をして 融資を判断する
ことを支援し、金融庁や経産省にそれを提言しておら れる方です。

その方が、今後の中小企業の資金調達の支援のあり方について、 金融機関や支援機関に対して講演された時の
ことです。 その講演会の途中で、ご自身がなんとか金融機関の融資を引き出したいと 思われたのに引き出せず、
倒産してしまった企業の経営者のことを 思い出されて、声が出なくなってしまったのです。何度か気持ちを整理
して話し始めようとされたのですが、その都度感情が込み上げて しばらく沈黙されました。その間5分以上は
あったと思います。

翻って自分の中小企業経営者支援を考えると、そこまで真剣に熱意 をもって情報収集したり分析したり対策を
検討したりしていないことを 恥じた瞬間でした。今後、この真剣度を常に自分に問い続けたいと 思いました。

ちなみにご講演の要旨は以下の通りです。
金融庁は、バブル崩壊後、銀行が金融検査マニュアルに基づいて 担保がとれるところに融資をするよう厳しく
指導し、バブルの解消を 進めた。
バブルを解消できたので、銀行金融の本来の機能である事業性評価に よる融資によって企業を成長させるよう、
金融庁は銀行の指導を強力に 方向転換している。
ところが、銀行を監査する審議官のマインドがなかなか変わらなかった ので、森さんは自らも審議官教育の教官
となり、繰り返し教育して、 やっと審議官のマインドも変わってきた。
今までは、銀行が企業を選ぶ時代だったが、これからは企業が銀行を 選ぶ時代。
中小企業が選ぶべき銀行は、当座預金口座を作った時に、仕入れや 売り上げの出金・入金を注視して、企業に
アラームを上げるサービスを やってくれる銀行。
という内容でした。

最後になりましたが、来年も積極的に行動して、よりよい支援を目指し 続けようと思いますので、ご指導ご鞭撻を
よろしくお願いいたします。

コメント (3)
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