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欠かせないもの

2020-02-12 12:00:01 | 19期生のブログリレー

こんにちは。

稼プロ!19期生の太田一宏です。

 

冬本番が到来したようです。寒いですが季節感は嬉しいものです。

さて、『デパートを発明した夫婦』という本をご存知ですか。

講談社現代新書の1冊で、私は、この本に25年くらい前に出会いました。

それ以来、時おり手にとっています。

ご存知の方も多いとは思いますが、発明されたデパート、言い換えると世界最初のデパートは、

アメリカのメイシーズではなく、イギリスとのハロッズでもなく、また三越でもなく、

フランスはパリのボン・マルシェ百貨店です。

そして、発明“した夫婦は、アリステッド・ブシコーとマルグリット・ゲランのご夫婦です。

この本は、ブシコー夫妻の成し遂げたことを語っていくものです。

デパートという小売業を発明した、ということですから、まずは営業面で成功することが欠かせません。

数々の新たな試みを行っていますが、

①季節別売り出し、②購買意欲を喚起する展示、③ライフ・スタイル提案、

といった施策が特筆すべきものと思います。

いずれも今でも小売業で広く用いられている施策立案の手法です。

これだけであれば、デパートを発明、という記述にはふさわしくないでしょう。

むしろ人事面での施策の方が、新しかったといえるのではないでしょうか。

それは④利益に連動した歩合給、⑤社員教育のマニュアル化、⑥昇進制度、

といった点に特徴づけられます。

これらも現代の経営で不可欠な要素だといえます。

加えて、労務・福利厚生面でも当時としては画期的な施策を行っています。

⑦社員食堂を作り、⑧養老年金を設け、⑨持株制度を通じて従業員を「社主」にすることで、

従業員のモチベーションをより引き出すことに成功したのです。

 

ブシコー夫妻の施策に共通しているのは、人間の感情に対する洞察だと私は思います。

それはほとんどのビジネスに今でも欠かせぬもの、私はそう考えています。

コメント (4)
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