19期生の田中宏樹です。
早いもので2月も後半に突入しました。独立している人の多くが確定申告に向けて作業を進められているのではないでしょうか。
私は確定申告を会計ソフトのfreeeを使って、自分で仕訳の記帳から申告書の作成までを行っています。最初は税理士を使わないと難しいのかとおもっていましたが、やってみると意外に簡単で申告まで自分ひとりでできました。自分でやってみたことで、ソフトの使い勝手などが分かり、これから創業する人などへのアドバイスに役立っています。
診断士の仕事では、事業診断を行うと、改善の提案まですることが多々あります。これまでに、多くの提案をさせて頂きましたが、事業者様に響くのは間違いなく実体験です。このため、自分自身の価値を高めるためには実体験の積み重ねが必要だと考えています。
例えば、報告書などにおいてPDCAが重要ですと提案することがあります。しかしながら、それだけでは、事業者様は「?」となり、どうすればいいのとなります。
こうしたときのために、私は自分自身の経験などを話すことで、事業者様の納得感を高めるようにしています。
私の場合、売上管理は得意先別、サービス別で把握できるようにしています。例えば、売上は診断業務、セミナー業務、補助金業務等といった具合にサービス別に把握しています。これらの実績をもとに次年度の売上目標を設定しています。セミナー業務が伸び始めた理由などを分析し、さらなる獲得につなげるようにしています。また、売上が伸び悩んでいるところについても、なぜそうなったのかを考えるようにしています。こうしたことが奏功したかどうかは分かりませんが、毎月の売上はコンスタントに計上できるようになっています。
同様に、セミナーのチラシ作成を自分で行っています。獲得が伸びた場合は、何が良かったのかを考えるようにしています。こうした経験も事業者様と話すときに、かなり役立っています。
このように、自分自身がまずはやってみることで、事業者様への説明にリアリティを持たせることができます。
診断士の世界では、理論や体系的に整理するというスキルは当然に必要です。ただ、理論だけでは事業者様の納得感ややってみたいう気持ちにはつながりにくいと感じています。
事業者様がいかにやってみたいかという気にさせるのは、自分自身の経験であり、支援での実績だと考えます。私自身、独立しての日が浅いため、支援実績は多くありません。このため、自分自身で試し、その結果などを事業者様に提案しています。
山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」にもあるとおり、診断士の世界においてもまずはやってみせが重要ではないでしょうか。