事務局の藤川です。
先日、落語を鑑賞する機会がありました。20年ぶりでしたが、大いに笑わせてもらいました。落語家の話の構成力や表現力には感動しましたが、話ぶりを生で見ると迫力も感じます。また、プレゼンテーションで話す際にも勉強になる点がとても多く、純粋に楽しみつつも、何か取り入れられそうなことを発見できるかも、と思いながら観ていました。
落語から学ぶことができそうな、プレゼンテーションの秘訣の一部を整理してみたいと思います。
1. 冒頭で聞き手の心をつかむ工夫をする
落語の演目は、枕(まくら)と呼ばれる入り方で始まります。その日の演目につながる内容について、「今日はこんな話をするよ」と、軽妙な語り口で聞き手に伝えていました。プレゼンテーションでも、聞き手の心をつかむためのイントロダクションが重要ですし、冒頭でプレゼンの目的やゴールを伝えるための準備も、できるだけ忘れないようにしたいと思います。落語の枕には参考になる点も多々ありそうです。
2. ルーティンを身につける
落語家の動作として、身につけている羽織を高座中に脱ぐのは、枕から本編へと移り変わる合図ですし、あとは、扇子を活用するといったものもあります。これらのルーティンは、観客から注目を得るのと同時に、演者自身が集中力をさらに高めているようにも見えました。自身のプレゼンテーションでも、注目してもらうためのアクションや、自分でスイッチを入れる動作を取り入れてみたいところです。
3. 聞き手の興味を引くために、声や表情を巧みに使う
落語家の声の張りや、抑揚の使い方、表情の豊かさには驚かされました。内容も活き活きと伝わってきますし、あたかも目の前で物語が繰り広げられているような錯覚を感じます。なかなか真似ができるものではないですが、プレゼンテーションの際にも、少しでも声の出し方や表情を意識することで、聞き手の興味を引くことを心掛けたいと思います。
今回は、落語の楽しさと奥深さを体験できましたが、笑いながらの勉強にもなりますし、一石二鳥です。これからも、落語に触れる機会を作っていきたいと思える、とても貴重な機会でした。