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高度外国人材

2024-07-20 12:00:00 | 24期のブログリレー

 稼プロ!事務局の佐々木(晋)です。こんにちは。24期の皆様、よろしくお願いします。まだお一人お一人にきちんとご挨拶できていませんが、先日の卒入塾式で司会を担当させて頂いた佐々木です。

 今、会社の仕事でシステム導入に関わっているのですが、システムベンダーのご担当者が外国人というケースが結構あります。私の会社はグローバルに事業展開していますが、東京の本社は日本人ばかりなので、国内で外国人の方と仕事をするのはとても新鮮です。外国人のご担当者の方々は、日本語が流暢なうえ知識も豊富で、感心させられる場面が多々あります。

 彼らのような高度外国人材のニーズが増えています。高度外国人材とは、専門的な技術や知識を使って仕事をする外国人のことです。高度外国人の多くは、エンジニアや営業、経理や通訳など、大学での専攻を活かした職種で活躍しています。
 ニーズ増加の背景には、日本企業の海外展開の拡大があります。国内は人口減により市場成長が望めないため、多くの企業が海外展開を拡大しています。海外展開にはグローバル人材が必要であるため、海外の文化・言語・マーケットに通じた高度外国人材の採用が重視されているようです。
 また、海外展開だけでなく、増加する国内外国人材のまとめ役としての役割も期待されています。2023年の日本の外国人労働者の数は209万人に達し、10年前から2.9倍に増えました。これまでの外国人材は現場の戦力として求められていましたが、今後は現場の外国人をまとめる管理職としてのニーズが増えるようです。

 個人的には、高度外国人材の活用は、人材多様化による効果を促進すると思っています。人材が多様化すれば、価値観や視点も多様化し、新しい商品やサービスの開発、プロセス刷新の可能性が高まるでしょう。日本人だけで仕事をしていると、意思の疎通やコンセンサスを取りやすいですが、発想のブレークスルーが起きにくい。どんな議論をしていても、結構早めに落とし所が見えてしまいます。
 私は会社で米国企業とのアライアンスを担当しています。毎週行っている定例会議では、米国のテキサスとアイダホ、シンガポール、スペインのバルセロナから先方の担当者が参加します。対する私の会社は東京の本社一本。我々が想像し得ない発想の意見を受けることも多く、多様性の違いに驚かされます。

 高度外国人材のニーズは、自社でグローバル人材を育成できる大企業よりも、中小企業の方が強いようです。中小企業診断士もサポートできる領域ではないでしょうか?ご興味ある方は是非JETROの高度外国人活躍推進ポータルをご覧下さい。なぜ高度外国人材なのか?、採用活動、在留資格、育成・定着、が短い動画でわかりやすく紹介されています。
https://www.jetro.go.jp/hrportal/

コメント (7)
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