こんにちは、20期生の岡田です。投稿回数は少ないですが、今年度もブログリレーに参加いたします。
今回は7月2日に見学した中小企業庁と(独)中小企業基盤整備機構が主催したイノベーションフェアを話題にします。この展示会は事業再構築補助金を受領した事業者さんが実施した新規事業や新規商品を展示するイベントであり、東京フォーラムを会場に入場無料で開催されたものです。皆様見学に行かれたでしょうか?
事業再構築補助金はコロナ禍の緊急事態の頃から始まり、認定支援機関が必要であるため診断士として支援する機会があった方も少なくないと思います。その補助金を受けた事業さんが「物産品ゾーン」、「食ゾーン」、「新サービスゾーン」、「新技術ゾーン」に分かれて展示をしていました。
入口の近くは「新技術ゾーン」でした。ここでは高度な金属加工、木材加工による製品開発や受託事業などが目に留まりました。その他、環境を意識した技術やデザインを意識した製品などもあり、新技術でもシーズ志向とニーズ志向の展開が見られました。面白かったのは、FES株式会社の砂を原料とした3D造形です。狙っている用途とその領域での差別化要素ははっきり聞けなかったですが、造形物の原料に砂を使えるようになると環境にはよいかもしれません。
その奥には「新サービスゾーン」が陣取っていました。製造業が体験型のサービスを展開する事業展開がいくつか見られました。神社仏閣彫刻を主な事業としている埼玉県の会社が、自然豊かな環境で彫刻を通して自己の内面の探求を行う体験プログラムを紹介しているのは少々驚きました。サンプルとしてもらった木くずの香りは心地よかったです。その他、模型を作る事業を展開している会社が、AR技術を取り入れてリアルとビジュアルとでハイブリッドな展示をワンストップで提供する新サービスを開発しており、リアルとビジュアルともにその品質には感心しました。
この隣のゾーンは「食ゾーン」です。昼食でよくお世話になっている有楽町のカレー屋さんが事業再構築補助金を使ってレトルト商品を開発したことをこの時知りました。飲食店がコロナ禍でレトルトや冷凍技術で持ち帰りやネット販売に展開するのはよく聞く話でしたが、よく行くお店が補助金を活用して展開していたため少し身近に感じました。その他にも特徴ある食品がたくさん展示されていましたが、今回のブログでは省略いたします。
一番奥にあったのは「物産品ゾーン」です。このゾーンは創意工夫を凝らした製品や伝統的な製品にアレンジを加えたものなど、興味深い展示が多数ありました。その中で足を止めたのは一番奥のスペースで展示をしていた「嵯峨乃や」さんのブースです。五本指下駄「GETALS(ゲタル)」を開発しており、意匠登録して他社が真似できない対策を取っているとのことでした。五本指靴下を愛用している小生は興味をそそられてついつい試し履き。少々高めでしたが頑張っている事業者さんを応援する意味も含めて一足衝動買いしてしまいました。
見学者はあまり多くなかったので、ブースに行くと展示をしている人は丁寧に説明してくれました。出展者は販路拡大を目指して対応してくれますが、小生は事業性や再構築のねらいに興味をもって話をします。補助事業者さんの話を直接聞くことができ、事業再構築補助金の使われ方を垣間見るとても良い機会になりました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。