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「入口戦略」よりも「出口戦略」

2019-12-06 20:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。19期生の繁野邦博です。

早いものでもう12月。今年も残すところあと僅かですね。
稼プロ!の講義も折り返しの第6回を終え、いよいよ「診る」の講義が始まりました。

今回の講義では、二足の草鞋を履かれて活躍されている水口先生と
事業再生コンサルタントとして独立されている寺島先生によるロールモデル講義。
木村先生によるバランススコアカードを応用した診断時の仮説の立て方の講義。
河野先生による「痛快な飲食店の作り方」の特別講義と、
プロとして活躍されている先輩方の体験が聞けた貴重な場でした。

中でも私が印象に残っているのは、河野先生の講義の最後にいただいた
「入口戦略よりも出口戦略」というお話です。

「出口戦略」と聞くと、上手くいってない事業の損失を最小限に抑えるための撤退戦略や、
創業者や投資家が投資した資金を回収するための上場やM&AによるEXIT戦略というのが
思い浮かぶかと思いますが、今回はそういうお話ではなく、
「集客よりも、先ず目の前のお客様を絶対に満足させることに責任を持つ」というお話。

決して集客という考えそのものが悪いというわけではなく、
売上アップを目指す時に「まず集客」と考えてしまう順番が良くないということです。

その背景には、飲食店はお客様にリピートしてもらって初めて成立する商売であり、
一過性で終わってしまう集客は穴の開いたバケツに水を入れ続けるようなもの。
「来店されたお客様がリピートしてくれる魅力がある店なのかどうか」を考え、
「その魅力づくりを最も先にやらなければならない」という理由があります。

消費者として自分がリピートをするお店を思い返してみても、
退店時には気持ちよくお店を出ているという共通点があったりします。
企業内でサービス開発や販売推進に携わる立場としても、
今後の診断士活動においても、改めて大事にしたい大原則でした。

次回1月からはいよいよ診断実習が始まりますね。
どうすれば魅力的なお店づくりができるか。
自分自身を振り返っても同じことが言えますが、
経営者や従業員の方々自身は意外にも「自分たちの魅力に気づいていない」、
「せっかくの魅力が伝わっていない」ということが多いのかもしれません。

「その魅力を引き出して、お客様にしっかり伝わるようにする。」
というのが診断士ならではの大事な役割でもあり、次回の目標にしたいと考えています。

今回の講義にあたっては、河野先生の以下の著書を拝読させていただきました。
「できれば昨年の実務補習の時に知っていたかった!」目からウロコの内容が盛り沢山です。
講義の内容と併せて次回からの診断実習ではフルに活用させていただきたいと思います。

『3か月で「儲かる飲食店」に変える本』日本実業出版
『儲かる飲食店の数字』日本実業出版

稼プロ!のみなさん、これから実務補習を迎えられるみなさんにもお勧めさせていただきます。

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5 コメント

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Unknown (森(宏))
2019-12-08 13:46:38
飲食業に限らずリピーターとか固定客の重要性が増してますよね。人口も減っていきますし、SNSの普及で口コミが何よりの販促ですし。そんな中で一度来た客にファンになってもらうには先ずは自信のある”おすすめメニュー”を名物メニューとして認知してもらう必要がある、そんなふうに感じました。
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Unknown (高橋由子)
2019-12-08 20:30:17
来たお客様を絶対に満足させて帰らせることが大事。私も響いた言葉でした。診断士でも企業内でも同じく一つ一つ、一人一人着実に満足してもらうことで、また信頼が増えますし、仕事も来ると思います。
また、魅力づくりは案外経営者や従業員には当たり前でわからないのですね。自分の魅力も自分ではあまりよく分からないと同じですね。
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Unknown (廣瀬達也(19期生))
2019-12-13 17:07:02
私も河野先生の講義はインパクトがありました。

どの業界でも売上伸ばすためのアプローチは新規顧客開拓と、既存顧客深堀りがあります。そして、どちらがより(短期的に)成果を上げやすいか?となると「既存顧客深堀り」の場合が多いと思います。
河野先生の講義を聞いて、飲食業界は、他の業界に比べ、「既存顧客深堀りが進むこと→新規顧客開拓」につながるケースが多い(SNSや口コミにより)。だから、より一層、目の前のお客様が大切なようにも感じました。
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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-05-21 11:03:00
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような完全理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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たたら製鉄の母里 (古典文学関係)
2024-05-24 11:54:37
なんか山陰インバウンド観光盛り上がっていますよね。
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