東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

セレンディピティ

2022-08-06 12:00:00 | 22期生のブログリレー

22期の常木です。日本は暑い日が続いてるみたいですが、皆さん如何お過ごしでしょうか。

今回は真冬のニュージーランドから投稿します。とは言っても、こちらも異常気象で最高気温が17度前後なので、Tシャツで働いている社員もいます。

第一回の宮本先生の講義のなかで、セレンディピティという言葉が出てきました。普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉ですが、何年か前からちょっとした流行語になっていて、「ふとした偶然をきっかけに、予想外の素敵なことを発見すること」などと言われています。私がビジネス的に解釈を加えると、「計画的に仕掛けられたものでなく、偶然に起こったことから意外な展開が生まれて、既存のやり方を越えた結果が創出される」という感じでしょうか。イメージを掴んでいただけると幸いです。

私は何年か前まで、オフィス用のコーヒーマシンとコーヒー・ティーなどのドリンクパックの事業に携わってきました。最近流行りのコラボスペースに置かれて、ちょっと時間を掛けて淹れる、お洒落なコーヒーマシンです。商談の中では、セレンディピティの考え方を非常に意識したトークを展開していました。それは、コーヒーの抽出を待つ30秒の間にそこで待つ何人かの社員を想像してもらう事から始めます。彼らは、違う部署だったり、普段仕事では繋がりのない人たちだったりします。そこで起こる「偶発的な」会話は、新しい情報交換だったり、思わぬ業務改善に繋がるネタだったり、新製品のアイディアを生み出す瞬間だったりする可能性があります。会社はその偶発的な出会いや会話を生むための仕掛けをすることがとても重要で、その場所が業界では「マグネット・スペース」と呼ばれるエリアになります。

一昔前は喫煙スペースに行くと、平社員でも役員から声を掛けられたり、または部長同士の雑談からなんらかの決定が下されたりしていたと想像します。私は喫煙者ではないのであくまでも想像ですが、タバコを通じた仲間意識からか(もしくは罪悪感の共有か)、素晴らしいセレンディピティが起こっていたのではと思います。その役割を最近担ってきていたのが、コーヒーマシンのあるマグネットスペースということになります。

しかし、コロナ禍でオフィスに集うことが少なくなっています。オンライン会議は効率の良い反面、セレンディピティを生んではくれません。革新的な製品を次々と生みだしてきた花王の重要な働き方の一つが「真面目な雑談」であることは、あまりにも有名な話。オンラインとオフラインを折衷させていくであろうニューノーマルの中で、いかにそれを意識した働き方を仕掛けられるかが、多くの企業に問われています。

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独立して1年経ちました!

2022-08-05 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは、稼プロ!事務局長の水口です。

昨年2021年7月末に会社を退職。独立して1年経ちました。
つい、こないだまで企業勤めしていたと思っていたら、あっという間です。
念願の中小企業診断士として、独立して仕事をさせていただいていることに感謝、感謝です。

さて、企業内にいたときと独立してからのいまの違いを考えてみると、次の3つがありました。

1つ目は、診断士として使う「スキル」の違い

稼プロ!では、4つの基礎スキル「診る」「書く」「話す」「聴く」を学びます。企業内診断士のときには、比較的「書く」スキルを活かすことが多く、「診る」「話す」スキルが少し。「聴く」スキルを活かす場面は、ほとんどありませんでした。

独立した現在、「聴く」「診る」の機会が圧倒的に増え、「話す」機会もそれなりに増えそうです。また、「聴く」「診る」の後は、報告書など「書く」機会ももれなくあります。実践の場ですぐ活かせるよう、4つの基礎スキルをしっかりと学ぶことの大切さ、改めて認識した次第です。

2つ目は、自己学習に費やす「時間とお金」の使い方

企業内にいたときは、好きなことの勉強や、会社の認定資格取得のため、なるべくお金をかけないような勉強をしてきた気がします。でも、独立すると、仕事ですぐ使えるように、多少お金がかかっても良いから出来るだけ時間をかけずに習得することが大事ですね。

例えば、セミナー講師や執筆をさせてもらえそうになったら、関連書籍はまとめ買い。最新情報を取り入れたり、より深く学ぶために、今まで考えられない費用をかけてオンライン講座に申込む場合もあります。(←先日もあるオンライン講座を申込み。これからがんばります...(汗))。

今後も、学びと実践の「費用対効果」をより意識して取り組んでいきたいと思います。

3つ目は、「家族とのかかわり」の変化

企業内のときのような朝9時出勤。いまはほとんどありません。
独立すると仕事によって開始時間はまちまち。朝10時に出勤する場合もありますし、中小企業でのセミナーや打合せなど、少し遠方のときは、朝7時前に家を出ることもあります。でも早く家を出たときは、帰りも早め。

そのため、テレワークなどで家にいる家族と接する時間が少し増えた気がします。また、新しい訪問先に行った帰りに、ちょっとした土産も家族に好評。これからも家族とのかかわりと、仕事の楽しさの両立を追求していきたいと思います。

稼げる!プロコン育成塾 事務局長 水口淳一郎

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最近の活動日記

2022-08-04 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは。22期生の瀬川亜希子です。

先日、親子3代で文具店を営む企業様を訪問してきました。
交流会でお会いして、はじめて会社を訪問させて頂くにあたり、7月30日の稼プロ講座『インタビューのススメ』を活かそう✨と思い、普段からのWebなどでの企業様の予習に加えて、質問事項などを書き出し、トークスクリプトを作ってみました。
準備の甲斐あり、楽しくも充実した打合せとなり、一旦書き出してみることの効果を実感しました。

 

人伝に、事業承継されたばかりと伺っていたのですが、実際は、息子さんが入社されただけで、代表者は創業者になっているとのこと。ご本人はご長男で、近隣に兄弟もいらっしゃる。経営状況は良好で、社員12名、年商23億円。
創業者様が大丈夫だからと仰り、事業承継はまったくの未着手とのこと。対策無く承継されると結構な税額になりそうに思い、円滑化法の利用は検討されないのかを聞いてみたところ、「聞いたことが無い」と仰る。


ご本人は、「相続税で黒字倒産も起こりえるかもしれないと考えることがあるのですよ。」と仰っているにも拘わらず、顧問税理士さんが、あまり手を付けたくないのか、創業者の意向によるところなのか。
いずれにしても、当事者でありながら、利用できる制度をご存知無い中小企業様が確実に存在していることを再認識し、制度の概要や大きな注意事項などご案内差し上げ、税理士さんに聞いてみることをお勧めしました。
(もちろん、「もし税理士さんが分らなかったら、いつでもご相談ください!」と申し添えて^^💖)


自分の仕事になるか否かに拘わらず、これからも折々お話して歩いて行こう🎶と思いました。

 

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御意見五両、堪忍十両

2022-08-03 12:00:00 | 22期生のブログリレー

稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。

先日のことですが、ある小さいミーティングの場で、メンバーの一人が提案してきた案を否定しました。提案の内容はもっともだったのですが、実行する方法を思いつかなかったので否定してしまったのです。その否定の仕方も議論を押し切るような感じで、反論しにくいようなやり方でした。ミーティング後は、気にかかり、結局、その提案に沿う方法を他のメンバーと相談して考えました。否定したのは失敗だったと思っています。

さて、タイトルの「御意見五両、堪忍十両」は人の忠告は五両の値打ちがあり、辛いことや怒りを耐え忍ぶことは十両の値打ちがあるということ。他人の意見をよく聞いて何事にも耐えることが大事だというたとえです。これは、私のように他人の意見を聞けない人を戒める諺ですね。そして、こういう諺があるということは、人の意見を聞けなくて失敗することが少なくない、ということでしょう。

立場を入れ替えてみましょう。あなたの話している相手へ意見が伝わらないことはありませんか。残念な気持ちになったりしますよね。ですが、人の意見が聞けないのは珍しくないのです。そう思うと、伝わらないことを嘆かず、話し手のほうも辛抱強く話すことです。双方の堪忍が大切ということを教えてくれる諺ではないでしょうか。

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今は納得して答えられない問い

2022-08-02 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは。 22期生の柴山宗馬です。

みなさんは、どのようにして自分のキャリアの自己理解度を測りますか?
個人的には、前提知識のない人間に自分の価値を説明できるかが
1つの指標になると思っています。

今回は一例として、私が学生時代から延べ7年以上向き合っている問いを共有できればと思います。

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社会経験のない若者(中学生~大学生くらい)に対して
中小企業診断士とは何をする人で、それにはどのような知識、能力がいるか
どのように説明しますか?
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ありがちな問いですが、中小企業診断士を社会経験がない人間に説明するには
前提知識の説明がかなり必要で、なかなかコンパクトにはできません。

私は学生の身分で中小企業診断士を知り、試験に挑戦していた希少種であり
学生同士の会話として、こういった説明をする場面は珍しくありませんでした。

特に試験合格に必要な知識の内容を聞かれることが多かったのですが
1次試験の科目名のような単語を出しても当然通じません。
試しに資格対策予備校の「中小企業診断士とは?」を見せたこともありますが、難しいようです。
企業の部署に例えたり、領域ごとに近い職業を並べたりと
相手がすでに持っている知識にできる限り関連付けて説明していました。

しかし、それでも理解は難しく打率は3割ほど。
結局、「かかりつけ医のような立場で、経営者の悩みを理解できないといけないから、
どんな業界・業種の悩みであろうとざっくり理解できる力が必要」くらいの結論に落ち着きがちです。

私自身、この問いには腑に落ちる答えがない状態ですが
言葉にしようとすると、自分がどこで行き詰まるかよく分かるため
投げかけてくれる友人たちには感謝しています。

経験を多面的に落とし込み、言葉にできるようになれば1つステージが進みそうです。

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