ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Alone / The Pretenders

2016年12月13日 | クラシック・ロック

Alone / The Pretenders (2016)

出たばかりのプリテンダーズ(The Pretenders)の新譜。ベテラン勢の新譜ラッシュだ。バンドとしては8年ぶりの新作となる。なんとプロデュースとギターでブラック・キーズ(The Black Keys)のダン・オーバック(Dan Auerbach)が参加している。前回はクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)名義のソロ・アルバム「Stockholm」(2014)だったので、もうバンド名義での復活はないだろうと思っていた。どういう面子かとクレジットを見てみると、もうオリジナル・メンバーのドラマー、(Martin Chambers)は参加していない模様。クリッシー以外は2006年以降から参加の連中ということになるが、あえてプリテンダーズを名乗ったのはどういう訳があったんだろう。ギターで参加のDuane Eddy(御年78歳)は伝説のロカビリーのギター・ヒーローだ。

さて、肝心の音。これは…、まさに「The Black Keys feat. Chrissie Hynde」というのが相応しい音。かなりプロデューサー色が強く、メンバーは違えど、まるでブラック・キーズの演奏にクリッシー姉御が参加しているかのよう。さすがのプリテンダーズ・ファン&ブラック・キーズ・ファンを自負する自分でも、心情的にはちょっとどっちつかずと言うか、夢の競演と手放しには喜べないところがある。とは言え、音楽そのものに身を委ねると心地良いのも確かなのだが…(両方好きなもので)。「Don't Think It , Feel It」というところか(笑)。クリッシーのヴォーカルは相変わらず自分の琴線に触れまくるのでまともな感想は書けないが、曲としてはプリテンダーズらしいポップなメロディーは少し後退し、ダルで武骨な音がダマになってやってくるようなロックンロールとなっている。昨年予定されていたブラック・キーズとしての来日公演は無念の中止(チケット買ってたのに…)となってしまったので、ダン込みでプリテンダーズとして来日してくれないかな。

amazonにて購入(¥1,278)

  • CD (2016/10/21)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Bmg Rights Management
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