Kiss / Kiss (1974)
1974年に発売された記念すべきキッス(Kiss)のファーストアルバム。邦題は「キッス・ファースト 地獄からの使者」。本国でも初めの売上げは全然大したことなくて、売れるのには時間がかかったそう。このジャケットのアートワークはビートルズ(The Beatles)を意識したんだっけ(ホントかなァ)。よく見るとピーター(Peter Criss)のメイクが怪しいし、他のメンバーのメイクも後年とは若干の違いがある。収録された曲の多くが現在もセットリストに入れられることが多いので、メンバーにとっても、ファンにとっても重要であり続けているアルバムなんだろう。
メンバーがヴォーカルを分けているのでバラエティに富んでいる。音はシンプル過ぎるくらいなので、ド派手なメイクとのギャップは大きい。自分も若かりし頃にそのギャップに戸惑ったくち。自分が初めて聴いた時はまるでイギリスのスレイド(Slade)みたいだと思ったが、当時の人もそうだったかもしれない。スカスカな音だと揶揄されることが多いアルバムだが、自分はこの音がかなり好き。3「Firehouse」のグッと腰を落とした”タメ”なんかは最高。同時代のエアロスミス(Aerosmith)のファースト「Aerosmith」(1973)もスッカスカで大好きだったが、それに通じるシンプルさと痛快さがある。若い頃にもっとしっかり聴いていたらなァとも思うが、好きになる音楽ってそんなもん。
中古店にて購入(¥750)
- CD (2014/6/5)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Mercury