岐阜駅方面から、行列の出来ている「台湾ラーメン大吉」を過ぎると「究極のそば」と書かれた幟が乱立している蕎麦屋がある。以前からずっと気になっていたが、とうとう車を停める気になった。「究極のそば」なんていう自信たっぷりの言葉を聞いてしまうとハードルも上がってしまいそう。店の暖簾は「古式御膳蕎麦」と染め抜かれているが、意味するところは不明。店に入ると靴を脱いで上がるようになっている(店で靴脱ぐのあまり好きじゃないけど)。何組も先客が居る中、奥にある小さなカウンター席を案内された。まずはもちろん基本の「もりそば」を注文。店内には色々な貼り紙や、新聞雑誌の記事の切り抜きやコピーが沢山貼られているので少々雑然として見える。
そんなのを眺めながら待っていると、まず蕎麦を揚げたものが置かれた。強めの塩がかかっている。ポリポリといくつかを口に入れていると「もりそば」が運ばれてきた。更科粉と甘皮粉を挽き分けて、2つを合わせるという変わった製法の蕎麦は、よく見ると色も緑と白の2層になっていて面白い。初めて見る蕎麦だ。まずはつゆを味見。辛口でかなり濃いめのつゆ。そして平皿に盛られている蕎麦を手繰る。きれいに角が立っていて、盛られた蕎麦の量は多め。口に含んでも鼻腔を抜ける香りが残るようなかんじの蕎麦ではなかったが、のど越し良く、なかなか旨い。あまりに他の蕎麦と(見た目が)違うのでびっくりしているうちに食べ終わってしまった。これが「究極」かって言われると困っちゃうけどナ(笑)。サラッとした蕎麦湯でつゆを飲み干した。この蕎麦を温かいつゆに入れたらどうなるのか興味が涌くので、また出かけてみよう。(勘定は¥750)
酒菜 そば家
岐阜県岐阜市敷島町9-9-1
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