北区尼ケ坂の大杉小学校の南にある御菓子司「きた川」へ。創業は昭和39年(1964)と和菓子の店としては比較新しい。すぐ前が公園なのでのんびりした雰囲気があり、借景の緑が眩しい。自分が店に入っている間にも自転車や車で買い求める人が続く。通りから1本入っていて店は目立たないのに人気があるんだなァ。こちらは店の外にも大書きしてあるように「へそくり餅」という菓子で有名。ガラスショーケースの中からそれを選び、「ぬくもり」と名付けられた好物の最中と一緒に購入した。
家に持ち帰って嫁と娘とお茶でいただく。「へそくり餅」はとろっとした感じのとても柔らかい羽二重餅に包まれていて、中にはシロップ漬けの金柑が入っている。見た目はまるで茹で玉子みたい。中の金柑の皮の苦味、実の酸味、蜜の甘みが、やさしい皮にくるまれて一時に口に入る。なるほど旨い。一方の最中は最中種(皮)がやや厚め。珍しく長細い四角形で、薄紙で巻いてある。中のつぶ餡はしっかりめの甘さに炊かれていて皮と馴染んでおり、苦味の強いお抹茶とよく合う。こちらも旨かった。店に並んでいた季節毎の生菓子もとても旨そうだった。持ち運びに楽な季節になったのでまた行ってみよう。(勘定はへそくり餅¥180/個、ぬくもり¥120/個で¥900程)
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↓ 店のすぐ近くにある酒屋。金文字の看板には「ニッポンビール」(現在のサッポロビールの前身で、戦後から昭和39年まで商標が残っていた)の文字が。
愛知県名古屋市北区大杉3-14-7
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