ある日の昼、岐阜市玉姓町の寿司屋「千成壽司・玉姓町支店」へ。もちろん長住町の本店の暖簾分けだろう。現代的なビルになった本店と違い、いかにも町の寿司屋という佇まい。なんだか懐かしい雰囲気。瓢箪が重なった意匠の看板がかっこいい。水が打ってある店先から暖簾をくぐる。カウンターの上に冷蔵ケースがあるのも最近の寿司屋ではあまり見なくなってきた。まだほぼ口開けの時間だったので先客はおらず、カウンター席に腰かけさせてもらった。年配の主人はまだ下準備で忙しそう。お茶を持ってきてくれたのは女将さんかな。まず酒をひや(常温)でお願いした。銘柄は「菊正宗」。徳利と猪口で供された。つまみは無しで昼の1人前「にぎり寿司」を握ってもらう。
たまり醤油のような濃さのある醤油と甘酢生姜が用意され、握りが始まる。握りは漬け台に3貫づつ置かれるようだ。最初は鮪、はまち、サーモン。タネが大きめなのはこの系統の特徴なのだろう。次は海老、イカ、玉子。玉子がデカい。海苔の帯がしてあるが、その上から食べ易いように半分に包丁が入れてある。もうこの辺りで熱いお茶を淹れてもらっている。最後はかっぱ巻きと鉄火巻きが2つづつ。うずら玉子を落とした濃いめの赤出汁も出てきた。これで1人前。1貫が大きいので量としては十分だろう。上に掛かった木札のタネが気になって「こはだ」を追加。古い店の定石通り2貫で供された。このこはだの長姉がなかなか良く、口当たりも酢締めの加減もいい感じ。旨い。次は”お好み”で光物や貝類を好きに頼んでみたいナ。(勘定は¥2,200程)
千成壽司 玉姓町支店
岐阜県岐阜市玉姓町1-21
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